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短編2
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誕生日会

つい先日聞いた話。

彼氏(Aとする)は会社関係の人達3人に、居酒屋で誕生日を祝ってもらったそう。

居酒屋でコの字型の席。

Aが1番奥のお誕生日席、

両サイドに2、1人と座るフォーメーションだ。

で、その席が一番トイレに近いテーブル席なのである。

30分経ったころだろうか。

Aはトイレに行きたくなったが、主役の為

気を遣い

ギリギリまで席を離れないようにしていた。

が、よもや限界。

手刀を切って

「すみません!10秒だけ!(笑)ちょっとトイレ行ってきます!」と

ありがちジョークを言いながら

トイレに行った。

ふ~…と、用を足していると

トイレの前でゆっくり

「い~ち!に~ぃ!さあ~ん!」と

カウントされ始めたのだ。

トイレから一番近いので、ふざけて言っているのだなと思い、

「は~ち!きゅ~う……」のところで

「ちょっと~!カウントするの、恥ずかしいからやめて下さいよお!(笑)」と

苦笑しながら戻ると

全員「え??!言ってないけど。」との反応。

最初はドッキリかと思って詰め寄ったが

Aが用を足している間、残りの3人は

仕事の話をしていた途中だったらしく

わりかし静かな空気だったので

Aが浮いた感じになった。

よくよく考えるといい歳のオッサンが

まだ酔ってもないのに

そんな事を言うのは

あまりに幼稚過ぎると思ったので

聞いてみた。

↓↓↓

私「で、その声は残りの3人の声だったの?」

A「わからない。あの3人の声とは断定できない。

けど物凄く近い感じだった。

平日だったので、めちゃくちゃ混んでるとかは

なかったし、あの3人だと思い込んだ。

ドアのすぐ前でカウントされて焦った。」

私「もし、10までカウントされてたらどうなってたんだろね~。」

と、焼肉を食べながら聞いた話。

オチはないです。

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