短編2
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電話

これは友人と電話をしてた時の話。

とある夜。

友人と寝落ち通話を使用した。

しばらく何事もなく話していたけど、段々と友人の返答がゆっくりだったり少なくなってきた。

「あぁ、これはそろそろ寝るなぁ」

と考えていたが、

「起きてる?」

と聞いたら

「うんうんうん」

と返事が来た。

返事が来たので気にせず話し続けたのだが、

何を話しても

「うんうんうん」

としか返事が来ない。

少しイライラしてしまったので、少し強い口調で

「話聞いてるの?」

と聞いた。

「聞いてるよ」みたいな返事を期待したのだが、

返事はなかった。

「ふざけてるの?」

と聞いたら、おちょくったような声で

「そうそうそうそう」

と返ってきた。

さすがに頭にきたので、

「じゃあもう切るね」

と言って、通話を終わろうとしたら

「おい!!!」

と、友人としてはあり得ないくらいの低い声で返事が来た。

私は怖くなり、急いで電話を切り画面を呆然と眺めていた。

およそ1時間10分ほど電話をかけていた。

翌日、友人から電話があり、

「寝落ちした。ごめん」

と言われ、私は違和感を覚え昨夜あったことを伝えた。

すると友人は身に覚えがないらしく、一度会って直接話そうということになった。

会ってまず友人の携帯で通話履歴を確認すると、ちょうど1時間で通話が終わったと表示されていた。

私は怖くなり、私の携帯の通話履歴を友人に見せた。

友人も確認し顔が青ざめていた。

その友人とはその後も何度か電話をしたが、相手が自宅に居る時には同じことになることがあった。

その現象は友人が怖くなり、引っ越すまで続いた。

後から聞いたことなのですが、私との通話以外ではこんな現象は起こらないそうだ。

また、私と電話していても自宅に居ない限りこの現象は起こらない。

この出来事が幽霊の現象だったとすれば、果たして私なのか友人か、はたまた部屋なのか、とり付かれていたのは何だったのだろうか。

※ちなみに友人としてはあり得ないくらいの低い声と言いましたが、友人は女性です。

Concrete
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