短編1
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ホントだよ

「あのさぁ、都市伝説とかってあるじゃん?」

とアケミはケイコに話す。アケミとケイコは大学で初めて出会った仲である。

「ああ、あるねぇ。それがどうしたの?」とケイコが返すと

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「いやね。聞いた話なんだけど、都市伝説ってみんなが作り出してる説があるんだって」

「作り出すってどういうこと?」

「口裂け女とかも実は誰かが作り出したお化けで噂として出回ったからみんなの心の中で信じ込まれるようになったの」

「それで?」

「それで口裂け女ってのをたくさんの人が信じたせいで本当に現実世界で出るようになったってこと」

「へー。そうなんだ。それ、、、ホントだよ」

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「え?」とアケミはあまりにもケイコが低い声で言ったので驚いた。

「嘘だって!ほんとアケミは面白いなぁ。実はその説、私も知ってたから聞いてる途中に最後驚かそうって準備してたの!」

「なんだ、そっかぁ。安心したー。」

しかし、内心でアケミは安心できなかった。

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アケミの口には普通の人のより大きなマスクがしてあったからだ。

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