短編2
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戦争

戦争により失われた命

それにまつわる怖い話です。

1945/8/15日本は、戦争に敗北しました。

戦争が始まったのは、1941/12/8です。

この日に真珠湾攻撃、日本のアメリカ、イギリスへの宣戦布告がありました。

戦争により失われた命の数は、日本だけでも310万人以上が死にました。

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

これは、僕が最近聞いた話です。

これを怖い話として書いていいのか?

そんなふうにも思いましたが、このことを忘れないためにも、ここに書かせていただきます。

今から話すことは、全てが実話です。

嘘、偽りは、一切ございません。

皆さんは、爆弾が胸に刺さった少年って知っているでしょうか?

この話は、爆弾が胸に刺さった少年の話です。

戦時中、筑後地方にある大牟田と言う所にもたくさんの空襲があっていました。

そこら辺は、石炭の産出地でもあり、かつ化学工場などもあったため、よく狙われていました。

B-29爆撃機が、焼夷弾を何千、何万発と打ちました。

そこに住んでいた少年は、爆撃機が来たことを知らせる警報を聞き、家にある大切な物を穴に埋めていました。

なぜ埋めるのかというと、埋めることにより焼夷弾で、焼けないようにするためでした。

それらを埋め終わり、ふとあたりを見ると、周りは一面焼け野原、見慣れた景色は、全てが塵になっていました。

そしてそれを見て家に戻ろうとしたときです。

地面に不発の焼夷弾が落ちていることに気づかずにそれを踏んでしまいました。

それは、直ちに燃え上がり少年の肺の中に焼夷弾により熱くなった石?玉?が、入り込みました。

激しい痛みの中、お母さんにおぶられて近くのため池で洗いました。

辺りが暗かった為気づかなかったのですが、

肺だけでなく、足にも刺さっていたようでした。

近くの交番の地下避難所に避難することになり、

そこに入って明かりをつけたときに、そこに同じように避難していた女性が、少年の傷を発見しました。

けが人は、置いておけないということでそこから追い出されましたが、なんとか傷は、浅く生きていました。

そして様々な治療を受け、元気になることができました。

しかし、少年の家の近くに住んでいた男の子や、周囲の人達は、死んでしまいました。

このときの少年は、今も自分の体験を語り継ぎ、空襲、戦争の恐ろしさを伝えています。

ここまで見てくれた方は、どこが怖いのかと思うかもしれません。

一番怖いものそれは、幽霊でも、ライオンなどの肉食獣でも、ワニなんかでもなく、

私達、人間かもしれませんね。

人間は、同じ人間を殺し、平気で自分と違うからと虐めたり、捕らえたりし、自分たちのことだけしか考えず、自分の正義のためなら、犠牲は、当然と思う。(殺人は、だめでも、死刑は、いい)

戦争は、この人間の本性を表す鏡なのかもしれませんね。

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