中編4
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幽霊電話

これは私が子どもの頃にちょっと流行ってた遊び。

公衆電話で000-0000-0000

にかけると、霊界に繋がり、コールバックがきたら幽霊と話ができるという遊び。

もちろんかけても、どこにも繋がらず。

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ある学校帰り。

帰り道に公衆電話が一つ、ポツンとありました。

友達が、

「なあなあ蒼波、幽霊電話やってみねえ?なあ、なあ、やろうよ」

僕はなんとなく嫌な予感がしたので、

「そんなとこ遊び半分でかけるとヤバいよ。」

なんだかんだ押し問答してたが、友達の強引さにまけ、電話をかけることになった。

「じゃあ、かけるぞ。

000-0000-0000。」

電話をかけると、

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プーップーッ。もちろんつながらなかった。

友達はなぜかやけになって、かかるまでかけてやると何度も何度もかけている。

10回程かけたところで、

「あー、もうやめた。つまんねーなー。蒼波帰るぞ」

そう言って、帰ろうと電話BOXから出ようとした時。

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shake

リンリンリーン。リンリンリーン。

電話がかかってきた。

え?何?ヤバくない?電話かかってきたよ。絶対でちゃダメだ。

そんな事を思い、友達を止めようと思ったが、遅かった。

「はい、もしもし。」

そう受話器を上げ、何やら話をしている。

と、話す友達の顔をみると、みるみる青ざめていっている。

「もう、話すのやめなよ。」

そう言って自分は友達から受話器を奪い、電話をきった。

それからはコールバックはなかった。

友達の顔は青ざめたままで、何やらぶつぶつと言ってる。声は小さく、なんと言ってるか聞こえない。

「何?なんて言ってんの?」

と聞くと、一言。

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shake

「今日、遊びにくるって、俺んとこ。」

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そう言うと、家に走って帰ってしまった。

どうにも友達の事が頭から離れない。

僕は、友達のところに明日は朝、迎えにいこうと決めた。

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次の朝、ちょっと早起きして、友達の家に迎えにいった。

インターホンを押して、待っているとお母さんがでてきた。

「あら、蒼波くんおはよう。

迎えに来てくれたの?

ごめんね。今日は体調悪いらしいのよ。休むって学校。

せっかく来てくれたのに、ごめんね。」

「わかりました。あいつ、大丈夫ですか?」

「うん、なんか昨日から様子がおかしくて。誰かがくるから、今日は寝ないとかなんとか。昨日も遅くまで起きてたみたいで。しかも、なんか独り言で誰かと話してるのよ。

でも大丈夫よ。ほら、学校遅れるから行きなさい。ごめんね。」

「また帰りにプリント持ってきますね」

そう言って帰ろうとふと、友達の部屋の方を見た。

そこには窓越しに友達が手を振っていた。

僕も手を振りかえした。

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shake

?あいつの後ろになんかいる、、、

それは女の人?のようだった。

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shake

真っ黒なワンピースをきた、髪の長い女。

友達の肩に手をのせて、いや、しがみついてる?しかも、友達は手を振ってるんじゃない!僕に助けてって言ってるんだ!

僕は慌ててインターホンを押した。

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shake

ドンドンドン、おばさん、おばさん、早く開けて。

「蒼波くん。どうしたのよ。そんなに慌てて。」

「すみません。上がります。」

「ちょっと、どうしたのよ。」

階段を上り、友達の部屋へ。

「おい、大丈夫か?おい、おい。」

返事がない。しかも、扉も凄い力で内側から押さえられて、開かない。

そうしてるうちにおばさんがきた。

「おばさん、手伝ってください。

開かないんです。」

「鍵なんてないんだから。開かないわけないわよ。え?なんで開かないの。ねえ、ちょっと開けなさい。」

「僕も手伝います。」

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2人がかりで、扉を思いっきり開けた。扉は開き、そこには友達が倒れていた。

おばさんは救急車を呼んだ。すぐに救急車が到着し、友達は運ばれていった。

それから、3日ほどして、おばさんが訪ねてきた。

「蒼波くん、この前はありがとうね。息子なんか、かなり衰弱してたみたいで。点滴して入院したのよ。

これからお見舞いにいくの。会いたがってるから、一緒にきてくれない?」

「わかりました。」

おばさんに連れられ、友達のところへ行った。

「おー!久しぶり。大丈夫か?」

「蒼波、大丈夫。ありがとな。助けてくれて。おれ、おれ、あのままお前が行ってたら、連れてかれてた。」

「それって。あの髪の長い、黒い服の女?」

「そう。なんで知ってんだよ?

ああそうか。お前見えるって言ってたもんな。

そう、あいつ。あの日電話で、あの女に言われたんだよ。」

「なんて?」

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shake

「電話嬉しいわ。私、あなたのとこに遊びに行くわ。」って」

「まじか。」

「そう。で、夜寝ようとしたら、ノックされて、ママだと思って開けたら、あの女で。そっから覚えてない。」

なんて、話をしていると、友達のお母さんが

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shake

「あー、その女の人ね。あなたが入院してからも、毎日訪ねてきてるわよ。あなたがいるか聞かれるから、いないって言うと帰ってくのよ。」

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shake

僕と友達は見つめ合いながら、恐怖で体が震えていた。

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