春先に植えた朝顔。
一向に咲く気配がない。
葉は茂り、弦は軒先に届くほど伸びているのに。
「枯れた骨は、肥料にならないのね。」
「散骨は、海にすべきだったか。」
shake
家主のいない庭に、もうじき秋彼岸がやってくる。
春先に植えた朝顔。
一向に咲く気配がない。
葉は茂り、弦は軒先に届くほど伸びているのに。
「枯れた骨は、肥料にならないのね。」
「散骨は、海にすべきだったか。」
shake
家主のいない庭に、もうじき秋彼岸がやってくる。
コメント | 怖い |
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5 | 11 |
よく「桜の木の下には死体が埋まっている」とか。
@アンソニー 様
ですよね。
このくらいの図太さがなければ、殺人はできませんよね。
ところで、この男女は、一体何者なのでしょう?
この庭の主出ないことだけは確かなんですが。
@車猫次郎 様
アップとほぼ同時に読みに来てくださってありがとうございました。
怖いポチも嬉しかったです。
さすがですね。
物語に対する着眼点が違います。
実は、このお話は、夏樹静子氏の『陰膳』という短編小説にインスパイヤされたものです。
角川ホラー文庫『悪夢十夜』というアンソロジーに収録されている作品です。
謎解きもあり、伏線に貼られたデティールも見事で、設定を若干変えて2005年に火曜サスペンス劇場でドラマ化もされています。一度お読みになられてもよろしいかと存じますが、ネタバレすれば、庭の紫陽花の色が紫からピンクに変化している事に気づいた主人公が、そこに行方不明の姉の遺体が埋まっていると判断し、予想外の真犯人を発見する。というお話でした。
遺体の腐敗によりガスが発生し、アルカリ性に変化することでピンク色になってしまうというものでした。
遺骨を散骨するのと、遺体を土葬にするのとはわけが違いますが、ちょっともじって書いてみました。謎解きもありますが、このお話は、ホラーですね。
優れた作家様の描かれるホラーは、素晴らしいです。
さすが、ここに気づくとは車様も素晴らしい作家様です。
怖い〜😱
肥料が人骨ですか!冷静に語っているから余計に怖いですよ!
最近は昔と違い、いろいろなところに故人のお骨を散骨する方が増えているようですね。
例えば故石原裕次郎さんのお骨は、海にされたとか。
ところでイギリス人というのは、お庭にされる方が多いそうですね。
そうした方が植物が育つということなんですが、
この話の場合は、そうはいかなかったようですね。
作者あんみつ姫
お読みいただきありがとうございます。
咲かない朝顔 咲きたくない朝顔 。・゚・(ノД`)・゚・。
ちょうど100文字です。
ちょこっと「意味怖い話」です。
コーヒータイム(休憩)してます。