実話。幽霊見るよりも遥かに怖かった話し。

あれは今から24年前の11月夜20時過ぎの出来事。当時18歳だった俺達は普通免許取り立てで、男５人で友達の父さんのパジェロイオを借り、土曜日に肝試しに行くことにした。場所は北海道旭川市。　　　　　　

車で15分の場所に鷹栖町と言う町があり、そこで噂の一家心中したとされる廃墟の一軒家に行きました。　回りに家はなく不気味な場所でしたが、ググったら出てくるんですが後にここの事件は誰かが立てた噂だと知りました。僕らはまだまだ色々回ろうと話しながら次は北海道ではかなり有名な心霊スポット廃墟の村、我路町に行く事にしました。旭川～美唄我路町までは、約１時間30分。　　　　　　　　　　　　　　　

着いた頃10時を過ぎていました。流石にここは村ごと廃墟だしヤバイと噂だけあり怖かった。一番ヤバイとされる学校の螺旋階段まで行き、皆で階段を登りました。すると上まで上がった時にヤスと言う友人が、下に誰か居たけどすぐに居なくなったと言い出しました。普段そんな冗談言わない奴でしたが、他の四人は何も見てないのでいやいや笑位でしたが、なんだか怖くなりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そしてせっかく美唄まで来たから札幌に行って遊んで帰ろうとなり、そこから更に一時間半かけ札幌に行きました。当時札幌の若者は今はなきゲームセンターのSEGAがたまり場で、そこで遊んでいました。するとヤスがトイレに行き戻って来た時にトイレに気持ち悪いおっさんが居ると、どうやらさっき我路町で見たおっさんかもと言い出しました。　　　　　　　　　　　　　　　

皆でトイレに行くと、すでに誰もいませんでした。ヤスはそのおっさんはお酒なのか顔が真っ赤で不潔な感じでとにかく睨まれたと言っていました。そんなの見てない俺たちは、はいはい位な感じでした。

そして深夜２時も過ぎ、そろそろ旭川に帰ろうと言う話になりました。運転手はカッチと言う友達、俺は助手席、後ろの三人、ヤス、ヒサ、ノリは疲れたのか寝ていました。

俺とカッチは帰りに旭川は海がないので、海沿いを通りながら帰ろうかと言う話になり調べると札幌～旭川までを海沿いから帰るとかなり時間がかかる事がわかり、それなら近くの石狩のビーチによって帰ろうと二人で勝手に決めて、石狩のビーチに行きました。着いたのは夜中の３時頃。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

季節はずれの駐車場に誰も乗ってない車が1台止まっており、俺とカッチはどうせ、夜釣りだろなんて言っていました。　　　　　　　　

海が見えるとこに行くには駐車場に車を止めて歩って行かなきゃいけないのですが、めんどくさかった俺達は車で行っちゃおうとなり、

ここから先車で行かないで下さいの張り紙を無視し進みました。両端に木のポールが５本程30メートル間隔位で立っていました。カッチがハイビームにして4本目のポールに差し掛かろうとした時に、僕はあるものを発見します。

最初はなんだと思いましたが近づくと、　　　　　　その木のポールで見知らぬおじさんが首を吊っていました。その瞬間俺とカッチは、めちゃくちゃ怖くなり思わず叫びます。慌てて飛び起きた後ろの三人は、起きた瞬間にその光景を見てしまいパニックになりました。首が伸びきってるというか、汚物など、とにかく放心パニック状態。

慌ててバックで戻り、トイレに車をぶつけながらもその場を離れ交番に行きました。おまわりさんは寝ていたのか、眠そうな感じで出てきて事情を説明すると、なんら驚く事なくうんわかった。第一発見者なのでその場所に一緒に行きましょうと言い出し、パトカーに着いてきて下さいと言われましたが、ヤスが着いて行く最中には震えながら、我路町、SEGAで見たおっさんだと言い出し気持ち悪くなり吐いてしまいました。

服装も顔も全く同じだと。

僕ら全員が見た感じ、顔は真っ赤でブカブカの作業服を着ていたのは覚えていました。ヤスが戻りたくない、このまま帰ろうと強く言い出し、俺達は警察に途中まで着いて行きましたが、そこから旭川に向かい勝手に帰りました。５人で帰りにどんな幽霊を見るより怖いだろとか話しながら旭川の帰路に着きました。ヤスはずっと震えていました。　　　　　　　　　　　

数日後連続殺人犯が北海道で死体で発見と言うニュースを見てビックリあのときの男でした。生前の写真映像でしたが、顔の特徴ですぐわかりました。鼻の上にホクロ。忘れられない。どうやら、そのおじさんは何ヵ月か前に、どこかの心霊スポットに来ていたカップルを狙い殺害何人かは未遂で終わった見たいな報道でした。今でもなんだったのか本当に本当に訳がわかりませし、なんで自殺してたのかも謎。ただただ殺されなくて良かったし、トラウマです。ガチ実話。終わり。