短編2
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オオカミと七匹の子やぎ

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ある所にお母さん山羊と7匹の子山羊が暮らしていました。

ある日、お母さん山羊は森へ食べ物を探しに出かけることになり、子山羊たちに

「誰が来ても、決してドアを開けてはいけませんよ」と注意して家を出ました。

そこへ狼がやって来ましたが、狼のがらがら声で

「お母さんですよ」と言っても子山羊たちにはすぐに見破られてしまいます。

そこで狼は村の雑貨屋でチョークを買い(炭酸カルシウムが喉の薬になると言われているのです)、それを頬張って声を変え再び子山羊たちの家へ。

「お母さんですよ」と言うと、子山羊はドアの隙間から足を見せて欲しいと言いますが、狼の足は真っ黒だったのでまたも見破られてしまいます。

そこで狼はパン屋で主人に

「足をくいじたから練り粉を塗ってほしい」と頼んで練り粉を足につけてもらい、続いて粉屋を

「足に粉をつけてくれなきゃお前を食うぞ」と脅して粉で足を真っ白にしてもらいました。

そして、三たび子山羊たちの家へいき、ドアの隙間から白い足を見た子山羊たちは大喜びでドアを開けましたが、狼が飛び込んできたので驚いて、慌ててテーブルの下やベッド、たらいや暖炉の中、戸棚や台所に潜れました。

しかし、柱時計の中に身を潜めた末っ子の山羊を除いて狼に丸呑みにされてしまいました。

子山羊を6匹も丸呑みにして腹一杯になった狼はそのまま眠りこけてしまいます。

そこへお母さん山羊が帰って来ました。

末っ子から事の顛末を聞いたお母さん山羊は慌てずに眠りこけている狼の腹を鋏で切り裂いて子山羊たちを助け出します。

そして、子山羊たちは狼の腹に石を詰め込んでお母さん山羊が縫い合わました。

狼が目を覚ますとやけに腹が重くなり、上手く歩けなくなっていました。

喉が渇いた狼は川の水が入った井戸から水を飲もうとしますが、腹に詰め込まれた石の重さで転落し、溺れて死んでしまうのでした。

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