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短編2
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エドワード・アラウェイ

カリフォルニア州立大学フラトン校の図書館に守衛として勤務するエドワード・アラウェイは誰もが認めるナイスガイだ。ところが、どういうわけか結婚生活には恵まれていなかった。1976年、37歳のアラウェイは15歳も年下のボニーと3度目の結婚を果たすも、ハナから喧嘩が絶えず、次第に暴力的となり、遂にはご近所さんが警察を呼ぶ始末である。結局、5月の末にはアラウェイが荷物をまとめて家を出る。彼の狂気は既にこの頃から始まっていたと見るべきだろう。

 独り身の暮らしは周囲の予想以上にアラウェイを蝕み始めた。かつてのナイスガイはふさぎ込み勝ちになり、職場の同僚との口論も増えていった。そして1976年7月12日、そのムシャクシャとした思いは遂に爆発。図書館の地階で22口径のライフルを乱射したのである。銃弾は9人に命中し、うち7人が死亡した。

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 ひとしきり撃ち終えると、アラウェイは別居中の妻が働くホテルに車を走らせ、そこで自ら警察に通報し、お縄となったのである。

 アラウェイは一審では6件の第一級殺人と1件の第二級殺人で有罪となったものの、二審では精神異常と判断されてアタスカデロ州立病院に収容された。現在も収容中である。

 なお、米版ウィキペディアには動機について興味深い記述がある。なんでもアラウェイは、妻のボニーがポルノ映画に出演していることを疑っていたようなのだ。喧嘩の種はこれだったのだ。そして、事件の前に図書館の同僚たちは休憩室でポルノ映画を観ていたという。つまり、アラウェイの犯行は「嫁のまんこを見やがって!」という憤怒の発露であったわけだが、ボニーがポルノ映画に出演していた事実はない。全ては彼の妄想だったのだ。

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