ある日、横断歩道の真ん中でお爺さんに道を尋ねられた。
「東京スカイツリーはどこですか?」
ええっと、今居る場所からそこの交差点を・・・
「ウオッ」
お爺さんがバックを落としてしまった。
中身が道路に散乱する。
「お、拾わんでいい!自分でやる!」
いえ、いいですよ。
手伝いますから。
そう言って拾うのを手伝う。
ん?
何かスーパーボールみたいなものが幾つか散乱していた。
これは・・・目玉だろうか?
何でこんな悪趣味なデザインの物をお爺さんが・・・
その時、急に目の前が真っ暗になった。
直後に凄まじい激痛が眼球を襲う。
「ひひひひ!目潰しじゃ!目潰し!うひょへゃへゃへ!ざまぁみろい!」お爺さんの笑い声が聞こえて来た。
余りの出来事に頭が混乱状態で何が何だか分からない。
ドカッ
何か大きな物が私の体に衝突した・・・体がグシャグシャになる感覚。
遠退く意識の中で最後にお爺さんの声を聞いた・・・
「誰か!救急車を読んで下さい!子供が車に轢かれたんです!誰か!早く救急車を!」
作者退会会員