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短編1
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3人の男

風呂に入っているとリビングの方から家族が談笑する声が聞こえてくる。

そこには男の声も混ざっている。

その声は明らかに俺の声だった。

ドッペルゲンガー?

俺が全く心当たりの無い全然行った事の無い場所で俺の姿を目撃したとかいうアレだ。

そう言えば心当たりもある。

仕事で運動会に行けなかった日に俺の代わりに運動会に行ってくれたのだという。

何と親切なドッペルゲンガーだろうか?

よし、礼を言わねば・・・

風呂場から上がると抜き足差し足でリビングへと向かう。

バタン

ドタドタドタ!

リビングの扉を開けてドッペルゲンガーに飛び掛かる!

包丁を隠し持って・・・

貴方がドッペルゲンガー君か!一体全体何者か知らんがありがとう!

ドッペルゲンガーを殺したらどうなるのか一度試してみたかったんだ!

ドスッ

他の家族は呆気に取られている。

包丁に貫かれた途端にドッペルゲンガーは湯気の様に消えてしまった。

凄い!パパが3人も居る!

娘がそう叫んだ。

直後に背中に鋭い痛みが走った。

後ろを振り返ると包丁を持ったもう一人のドッペルゲンガーが不気味な笑みを浮かべていた。

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