ある女

誰しも寝る時が来るだろう。それは当たり前なことだし避けて通れない行為でもある。

おれが寝ていた時、久しぶりに夢を見た。

どうやら学校にいるようで友達と話している。

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話の内容は都市伝説の女だった。

〇〇という女のお化けがいるというありふれた話だった。

夢だから詳細にその女がどんな奴でどんなことをするのかは分からない。

ただ〇〇という女の名前だけは把握できた。

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おれは家に帰り、リビングに寝そべりながらスマホを手に取った。

都市伝説の女の名前を検索してみることにしたのだ。

すると画面は真っ黒になり、スマホは動かなくなった。

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ピンポーン

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玄関のインターホンが鳴った。何となく出てはいけない気がしたので居留守することにした。

それでもインターホンの内線は繋がっている。そこのスピーカーから

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「〇〇です〜」と女の声が聞こえた。

それは都市伝説の女の名前だった。

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そこで目が覚めた。枕元にはスマホが置いてある。

何を思ったのかおれはスマホを開き女の名前を検索しようとした。

途中でハッとして検索するのはやめた。

その時は女の名前を知っていたが、今では自分の記憶から消えている。

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都市伝説は人の意識から出来上がるのかも知れない。

もしも頭の中におかしな発想が浮かんだり、変な夢を見たりした時は忘れるのが良いのかも知れない