高校3年生の修学旅行で、沖縄に行った時の話です。
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初日は糸数アブチラガマや、ひめゆり平和祈念資料館に行き平和学習。
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俺自身は全く霊感はないのですが
ガマの中の少し酸素が薄いような
少し冷たいような
体にまとわりつくような嫌な空気は
10年たった今も覚えています。
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翌日はグループごとの自由行動で
水族館へ行ったり、お土産をみたり
海で写真を撮ったりと
1日ハードながらも修学旅行らしいスケジュールを過ごしました
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グループは4人(俺、A、B、C)だったが
Cは前日ガマに行った後から体調が悪く、その日は1日部屋で休んでいた。
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3人で1日いろいろと回って、ホテルに帰宅。
体調不良のCはまだ復活せず。
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Cに少しその日あったことを話して
その日の夜、俺は疲れて23時くらい寝てしまった。
Cは体調が悪かったこともあって22時くらいには爆睡していた。
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ここからは、修学旅行後に聞いたAの話
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Aは小さいころ霊感があって
そういうものがよく見えていたらしい。
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ただ年齢を重ねるにつれて霊感は薄まって?いったらしく
当時はたまになんとなく感じる程度って言ってた。
(Aの母親はかなり霊感が強く、Aの兄はまったく霊感がないらしい)
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その日の夜
AとBは好きな子の話などで盛り上がり、Aは1時過ぎくらいには寝た。
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ただ少しすると目が覚めてしまい
時計を見ると2時少し前。
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そのとき廊下で足音が聞こる。
(ホテルの従業員さんかな。こんな時間まで大変だな~)
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けどその足音は廊下をずっと行ったり来たり
コツ コツ コツ コツ
Aはすぐにこれは人のものではないと感じ取った。
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普通のものとは違う足音
遠のいて、近づいて・・・
コツ コツ コツ コツ
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幸い、Bが起きていた
ベランダで彼女と電話をしていたのだ。
AはすぐにBに声をかけた。
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「ねえ、足音、聞こえる?」
でもBには足音は聞こえない。
怖くなった2人は何人かにメールを送り、まだ起きている友達を探した。
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ちょうど向かいの部屋の男子グループがまだ起きており
カードゲームをしていたそう。
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足音が少し遠くなったすきに部屋をでて、向かいの部屋に入れてもらった。
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その部屋でA以外にもう1人、足音が聞こえる子がいた。
ただその異様さに恐怖を感じ
聞こえないふりをしていたという。
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AとBとその部屋の男子たちとで怖さを紛らわすために、カードゲームやらをしていると、いつの間にか足音は消えていた。
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4時ごろだったらしい。
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翌日は最終日で東京に帰るだけだったが、足音も消え、さすがにもう寝ようということでAとBは自室に戻って就寝。
翌日無事東京に到着し、皆帰宅した。
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その日の夜、Aはまた2時ごろに目が覚めた。
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すると、自室のベッドの足元に軍服らしき服をきた男性が立っており
じっとAを見ていた。
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霊が見えるのは久しぶりで
怖くてその夜は布団の中でブルブル震えながら過ごした。
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翌日から理由は言わずに、霊感は全くない兄の部屋でしばらく一緒に寝ていたらしい。
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もともとすごく仲が良い兄弟で
Aが兄の部屋で一緒にゲームをした後、そのまま兄の部屋で寝ることはたまにあったらしい。
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Aの母親は霊感が強く、相談するかも悩んだが
「Aがまた見えるようになってしまった」と心配をかけたくなかったらしく
母親にも話さずにいた。
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1週間くらい兄の部屋で過ごした頃
母親が「A君話がある。」といってきた
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Aが沖縄修学旅行から帰っていたその日から、Aの部屋にはずっと軍人の霊がいたこと
今はもういなくなったこと
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Aが気が付いていたのかは分からなかったが、兄の部屋で寝ていたため
気が付いていなかった場合に、余計な不安を与えないように…
と内緒にしていたことを話してくれたという。
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Aは「見えていたよ」と言うと
母親は「やっぱりね・・・」と。
さすがに1週間も兄の部屋で寝ていたため、見えているのではないかと思っていたらしい。
作者m
修学旅行へ行く前に、Aから
「子供の頃は見えていた」
という話を聞いていたときは正直信じていませんでした。
修学旅行から戻ってきてこの話を聞いたときは
(見えていたという話は本当だったのか…)
と怖さと疑っていた申し訳さなとを感じたものです。
つい最近、Aと10数年ぶりに会いました。
修学旅行以降、また見えるようになってしまったらしいです。