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短編2
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思い出してはいけない3

途中の車の中で親にあのお寺でないと駄目だから、あそこしかないから遠くても我慢してと言われた

B寺で本堂に通され住職さんとお話しをした後、お祓いを受けた

その時の内容はかなり朧げだが「憑いているモノはそんなに敵意のある怖いものでは無い、関わりを持ちたい、一緒にいたいという気持ちを抱く存在は人間だけではない、その事を知っておいてあげて欲しい、一応お祓いはしてみるが保障は出来ない、出来ないが何もしないのは不安だろうからきちんと(お祓いを)するね。」

だったと思う。本当に丁寧な優しい話し方をされ幼いながらも私を怖がらせない様にそんな話し方を選んでされている様に感じた

後日そことは別のA寺に行く様に言われ、言われるままに行った

A寺に着くと寺の人間がB寺で私に対応した住職さんが体調を崩されたと口々に話しており私を見つけるとあからさまに嫌な顔をした。私が近づいて話しかけようとすると歩いて距離をとる為、会話も出来ずどうしてよいか途方にくれていると暫くして別の人間が来た。最初に話しかけようとした寺の人間が呼んできた人の様だった。

その人から本堂から離れた庭に案内され、その場所で待つ様に言われた

私は言われるまま待ったが何分経っても誰も来ない。体感で1時間が経過しいつまで待てば良いか不安に感じてきた頃ようやく先程の人が来て話し始めた

その人の話によると暫くの間この寺に通い景色を眺めていれば良くなるそうだった

私はそれを信じて言われるがままA寺に通ったがその度に庭の景色を眺め続けただけで結局寺の本堂には一度も入れて貰えなかった

寺に通い続けていたある日、寺の人からもう来なくてもいいと言われ、寺通いをやめた

Concrete
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