短編2
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後部座席

ある日の出来事です。

仕事終わりに彼氏とドライブをしながら、自分達や知人が体験した怖い話をしていました。

怖い話をしていると寄ってくるってやつですかね。

ふと気がつくと後部座席に明らかに何かがいました。

私も彼もたまに視える程度なのですが、気分的にか肩が重くなったり、頭痛や息苦しくなったりしていました。

ちょっとヤバイなぁと思い、アプリで般若心経を流したりアイドルの曲を大声で歌ったりしながら帰り、気分を紛らわしました。

なんだかんだで、無事私の家まで着きました。

ふと、不安になり私の家の玄関前で2人で塩を撒きました。

その時、私には視えなかったのですが、彼は庭の隅についてきてたものが視えたそうです。

私は不安になりましたが、とりあえず家に入りました。

彼とバイバイして家に入った5分後ぐらいに、運転中であろう彼から一言「苦しい」とLINEがきました。

私はまだ息苦しいのかな?と思い「大丈夫?」と返したのですが既読がつきません。

数十分経っても、何も連絡がありません。

私は心配になり電話をすると、あっさりと電話に出てくれました。

ただ、「運転中やから携帯触ってない」と言われました。

最初は私を驚かす冗談だろうと思いましたが、彼も「送ってない!」と動揺し、嘘ではないなと思いました。

(予測変換のスクショが送られてきましたが「苦しい」はありませんでした。)

自宅についた彼から「唾を飲んだ瞬間、首がグキってなって痛い」と言われ心配です。

Concrete
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