「どうだ、成果は。」
「はっ!大尉殿。着実に効果は現れております。
最初は、佐藤の壊滅、次は加藤です。」
「まずは日本が標的だな。しかし、お主の呪詛は素晴らしい。
わが国の偉大さを世界に知らしめるために精進してくれよ。。」
「はっ!ありがたきお言葉!」
21××年、第三次世界大戦で核を使用したことにより、世界の半分以上が壊滅した。
これを教訓に、世界は核兵器を捨て武器を捨て、本当の平和な世界を築こうとしている。
しかし、かつては400年以上続いたと言われる王朝も度重なる侵略に犯され、
虐げられた歴史を持つこの国は、またかつての栄華を取り戻すことを夢見ていた。
日本で言う、「インガメ」という呪詛を本気で国家をあげて行っている。
インガメとは、成犬の身体を土に埋め、顔だけ出して鼻先にえさを置き、空腹に耐え兼ね狂気の状態になったところで、呪い相手の名前を犬の耳元でささやいた後、首をはねるものだ。
我を忘れた犬の怨念は、告げられた名前の人へ、怒りの矛先を向けるわけだ。
「キャウンキャウン、キャンキャンキャキャン!」
犬舎に、半身を埋められた犬がけたたましく鳴き叫ぶ。
「よし、そろそろ、はね時だな。」
呪詛師は、刀を振りかぶった。
「よく聞け、次は日本の全ての『田中』だ。」
そう犬の耳元で囁いて、一気に首をはねた。
「た、大変です。軍曹殿!」
部下が、息を切らして駆け込んできた。
軍曹と呼ばれた呪詛師は、振り向いた。
「何だ、騒々しい。」
「に、日本が!呪詛返しをしてきました!奴らは、わが国の『金(キム)』を壊滅するつもりです!」
「な、なんだと!わが国のほとんどが壊滅してしまうではないか!」
作者よもつひらさか
バカバカしくて、少しヤバいお話を一つ。
みなさん、私、まだ生きてます。
昨日、24時間限定としましたが、昨日の怖い話一位にあがってしまったので撤回します。
SMAPと一緒にただ前だけをみて進みたいと思います。
何のことかさっぱりわからないと思いますので参考URLです。
①綿貫一様作品:佐藤
→http://kowabana.jp/stories/25309
②お祭り男 ロビン魔太郎.com様作品:加藤→http://kowabana.jp/stories/25331
③よもつひらさか:田中
④ラグト様作品:伊藤さん
→http://kowabana.jp/stories/25337