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短編1
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妻が亡くなった。

妻が亡くなった。

連れ添って10年。楽しい時も、哀しい時も、辛い時も、苦しい時も、いつだって隣には妻がいた。

明るくて優しい、気の利いた妻だった。それが突然の交通事故で亡くなるなんて…誰が想像出来ただろう。

妻のいない家の中はガランとしていて静かだ。掃除好きな妻がいなくなったため、床中にゴミが散らばっている。カーテンもずっと閉めっぱなしだから、空気がどんよりと重い。

俺は仏壇を見た。遺影の妻は楽しそうに微笑んでいる。そうだ…遺影に使われた写真は、去年旅行に行った時に撮ったものだ。

俺は泣いた。

わんわん泣いた。

…どうしてお前だけ天国に行けたんだよ。

Concrete
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匿名様。コメントありがとうございます。

少しでも暇潰しになるのであれば、有り難いことです。
私としては、何故語り手である夫が亡くなったのか…そちらの理由が気になります。

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怖女様。さっそくのコメント、ありがとうございます。

最後の台詞から察するに、語り手である旦那さんも亡くなられているようですね。

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ま、まさか…旦那様も亡くなってる?

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