学校から帰ってきたら、部屋の中は真っ暗だった。
「お母さん?お母さんいるの?」
いた。お母さんはリビングにいた。真っ暗な部屋の中、電気もつけないで携帯を弄ってる。
「お母さん、おやつは?」
お母さんはクルッと振り向き、低い声で言った。
「煩いんだよ。殺してやろうか」
僕は怖くなって自分の部屋に逃げ込み、ベットに潜り込んだ。そのまま眠ってしまったらしい。
気がついたら夜になってた。お腹が空いたので、リビングに行った。テーブルの上に1枚のメモが置かれてある。僕はそれを手に取って読んだ。
「悠くんへ。
今日はお仕事が遅くなりそうなの。
ごめんね、おやつは冷蔵庫の中にあるからね」
その時、玄関のドアが開く音が聞こえた。
「ただいまー。遅くなってごめんねー」
お母さんの声だ。
僕は泣きながら玄関へと走った。
作者まめのすけ。