その日は友人と遊ぶ約束をしていた。10時に駅前で待ち合わせていたのだけど、幾ら待っても来ない。
その日は家に携帯を置き忘れてしまい、連絡も取れない状態だった。
何かあったんだろうか。
事故にでも遭っていたら…。
嫌な予感が脳裏を過ぎったが、私にはただ待つことしか出来なかった。
3時間待ってみたが、やはり来なかった。仕方なく1人で買い物を済ませ、家に戻った。
友人に電話してみると、アッサリ出た。元気そうな彼女の声に安心したものの、何故今日は待ち合わせの時間に来なかったのかと尋ねると、友人は一瞬言葉に詰まり、震える声で言った。
「…じゃあ、私がさっきまで一緒にいた子って誰…?」
作者まめのすけ。