それはーーーある暑い夜のことだった。
人気のない道を帰宅途中の女性が歩いていると、覆面を被った数人の男達が行く手をは阻み、あっという間に女性を組み敷いた。
集団レイプである。
事を為し終えた男達が慌てて逃げ出そうとしていると、被害者である女性の口から意外な言葉が漏れた。
「あなた達、とてもワイルドね。気に入ったわ」
女性は男達を警察に突き出すこともせず、自宅に招き入れ、高いシャンパンを次々と振る舞った。男達は上機嫌でそれを飲み干し、酔い潰れて眠ってしまった。
翌朝。男達が目を覚ました時には、女性の姿はなかった。ふらつく頭を抱え、立ち上がろうとしたが…股間に激痛が走りうずくまった。
痛い…。それに何だか妙な違和感がある。
そろそろとズボンを下ろした男達は悲鳴を上げた。性器が切り取られており、滅茶苦茶に縫合された手術痕がテラテラと血に濡れて光っていたのだ。
フローリングの床には、血の付いたメスが転がっていたという。
あとから分かったことだが、男達がレイプしたのは、有名な外科医だった。
作者まめのすけ。