自分の弟の体験談です。
弟は大学を出てすぐに就職しました。
就職した先が通うには場所が遠く、寮に住む事になりました。
寮は、夫婦寮と、独身寮があり、弟は独身寮に入り、仕事をする事になりました。
勤務しだしてから、ちょくちょく実家に帰って来る事もありました。
一ヶ月経った頃、弟が実家に帰って来て、
「何か変な音が夜中に鳴るねん。俺の部屋。」
と、弟が話して来たので、
「どんな音??」
って自分が聞いた所、いわゆるラップ音が鳴っている見たいでした。
「気のせいやろ?」
って、話し聞いてた家族全員が口にしました。
その時は、それで話しが終わったのですが、この出来事が、弟にとって恐怖の始まりだとは、弟自信も思ってなかったと思います
それからもちょくちょく帰って来てはラップ音が聞こえると話ししながらもまた、一ヶ月が過ぎた頃、
実家に帰って来た弟が、進展があった。と。
弟の部屋は、二階のある部屋。下には台所
風呂場、トイレが、あり一階の部屋はフローリング。
二階は畳みの部屋になって居て、部屋の数は二部屋あり、何時も二階で寝てました。
何時もの様に二階で寝てると・・・。
「トン、トン、トン、トン、トン。」
と。一階から包丁で何かを切っている音が聞えて来る。
「トン、トン、トン、トン、トン。」
鳴りやまない音に、
(うわ~。うわ~。)
って思ってても一階に確認する勇気が無い。
(勿論一人暮らしです。)
それが、何日かに渡り続いていたある日の晩
また、深夜にあの音が・・・・
「トン、トン、トン、トン、トン、トン。」
相変わらずラップ音は激しく二階で鳴っており、一階では包丁で何かを切っている音が・・
(やめてくれ・・やめてくれ・・・)
っと心の中で叫んでいると、包丁の音が鳴り
止みました。
(良かったぁ)
って思った瞬間・・・・・。
「ギシ、ギシ、ギシ、ギシ。」
二階に上がる階段を誰かが登って来る音が聞こえると、同時に金縛りに・・・・。
(ヤバイ、ヤバイ)
と、恐怖心が心臓から飛びでそうになりながら声が出せ無い弟は、心の中で必死にお経を唱えるも、
「ギシ、ギシ、ギシ、ギシ、ギシ」
足音は止む事無くとうとう二階の部屋の扉の前まで聞こえた所で・・・。
気が着くと朝だったそうです。
この話しを聞いた母が、
「部屋を変えてもらいなさい。頼んでみたら??」
と、自分も、
「さすがに怖いなぁ・・・」
と、話しすると、弟が、
「次の日、職場の人にお願いしたんやけど、
部屋変えて貰われへんねん。」
詳しく聞くと、独身寮は今の所空きが無く、
夫婦寮は空きがあるものの、よっぽどじゃない限り独身の人が入る事は出来ない。と、
説明を受け、却下された。と。
母が、
「何かあったらすぐに帰っておいで。」
と、話しして、弟は寮に帰りました。
しばらくして、弟から、夫婦寮に入れる様になったから、また、引っ越し手伝ってと連絡があり・・・
「良かっやん。けど何でなん??」
って聞くと、弟が、
「あれからな・・・」
弟はラップ音が鳴りやまないあの部屋で寝て居ました。
あれから度々金縛りや包丁の音やらが聞こえて居たらしいのですが、その日は違いました。
ふと、夜中に目が覚めたら、身体が動かない
(またか・・・・)
と、正直何回も金縛りにあっていた為、恐怖が薄れて居たらしいのですが、
「?????????」
何時もと感じが違う・・・・・。
足元に・・・・。
「何か・・・居る・・・」
気配は感じる・・・。けど身体が動かす事が出来ず仰向けで寝て居ると、弟の身体を下からゆっくりと、気配が近いてくる。
(消えて、消えて)
と、心で叫びながらお経を唱える弟。
気配は消える事なく近いてくる。
(居る・・・)
その気配は目をつぶってる自分の顔の近くに感じる・・・・。
少し、気配が気になり、薄目を開けた瞬間、
「!!!!!!!!!!!!!!!!」
自分の上に四つん這でおおい被さって居る女性が・・・。顔は髪が垂れて居て良く見えない。けど、垂れた髪が自分の顔にくっつきそうになって居る。
「ヤバイ。」
と、一瞬で目を閉じ、また、心の中でお経を唱えるてると、耳元で何か聞こえる・・・。
「何で・・・・。気づいてくれないの??」
弟は気絶しました。
朝になり、職場の人にまた、部屋を変えてほしいとお願いして、昨日の出来事も話しやっと許可が降りた。
と、言う事でした。
部屋を変わってからは、何事も無くなりました。
後から、聞いた話し、あの部屋はいわく付きの部屋だった見たいで、入る人、入る人、が怖い体験をしてたそうです。
今でも、その部屋は寮として使用して居るそうです。
作者心霊大好き