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怪談「異世界からの電話」

中編5
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怪談「異世界からの電話」

携帯がまだ、なかった時代の話し。

学生時代の夏休み・・・・。

楽しく過ごす計画を、A君、B君、C君三人で話し合って居ました。

A君が、

「ちょっと、海の家でバイトせーへん?」

と。

A君のおじさんが、海の家を経営しており、

お盆休み手伝いに来ないか??

と、話しが合った見たいで、

「いいやん。楽しそうやん。」

と、B君、C君が笑顔で答える。

三人共、頭の中は、バイトより、ひと夏の出会いを期待して、盛り上がりながら、バイトしに海の家に行きました。

現実は、忙しく、ひと夏の出会いを向かえる事なく、バイト最終日の晩を向かえました。

「やっぱり甘かったなぁ」

「いい経験出来たし良かったやん。」

と、B君とC君が話ししてるのを見ながらA君がニタニタ笑っている。

「ニタニタして。何かいい事合ったん?」

と、B君がA君に聞くと、

実は、隙を見て昼間に女の子に声を掛けて居て、この部屋の電話番号教えた。この時間やったらバイト終わってるから、電話して。

ってゆったねん。

「マジ??」

「何時の間に・・ってもうすぐやん。」

って話ししてたら、

「ジリリリリリリン」

部屋の電話が鳴り、またA君がニタニタしながら立ち上がる。何故かB君、C君は親指をグッと立てて、A君もそれに答えながら、電話に出ました。

「もしもし。」

「・・・・・・・・・・・」

「もしもし??」

返事がない。間違い電話??と思いながらも

「もしもし。」

ちょっとキツメに話しすると、

「貴方・・・・・・・でしょ。」

断片的にしか聞く事が出来ずA君は電話を切りました。

「何??何の電話??」

B君が問いかけると、

「何か良く解らんかったけど、貴方って言葉以外あんまり聞き取れなくて、最後にでしょ

って聞こえた気がする。まぁ悪戯か、間違い電話やろ。」

ってA君。

結局その後電話が鳴る事なく、次の日。

A君は残っておじさんの手伝いをする事になり、B君と、C君が先に帰りました。

それから、3日後。

B君と、C君に、A君が亡くなったと、連絡がありました。

海で泳いでたら溺れてしまった。と。

二人共、不思議に思いました。何故かと言うと、A君は三人の中でも、泳ぎが上手で、溺れる何て考えにくい。と、思ったのですが、現実を受け入れ、A君を見送りました。

その後、A君の事も合ってか、二人共、連絡する事が減り、会う回数も無くなっていました。やがて、卒業して、お互いに就職をし、

毎日忙しい日々を送っていました。

仕事も終わり何時もの様に家路に着いたC君

母親から、

「そう言えばB君から電話あったよ。」

と、言われたC君は、懐かしいなって思いながらB君に電話を掛け直しました。

「お~」

と、懐かしいBの声。

「久しぶり」

と、言いながら色々会話しながら、少し時間が経った頃、B君が、

「そう言えば、Aが亡くなった時の事覚えてる??」

っとB君不意に聞いて来たので、

「覚えてるよ。けど・・何で??」

と、聞き返したら、もの凄い低い声で、

「最終日の晩の事覚えてる??Aが変な間違い電話やったわって言ってた電話の事・・・」

(そう言えばあったな・・・)

「その変な間違い電話・・・俺の家にも掛かって来たねん。あん時、Aが言ってた感じの電話で気持ち悪くなって、切ってしまったねん。その後、A死んだよな・・・。」

と、話し続け様とするBの話しを塞ぐ様に、

「ちょっと待て。あの電話のせいでAが死んだと。自分にも掛かって来たから次は自分やと。そんな訳ないよ。あの電話関係ないし

お前も気のせいやって。」

っと話し続ける。

「今から、ちょっと飲みに行こう。久しぶりやし、色々話ししよう。多分お前も疲れてるんやって。」

と、B君を励まし、じゃ6時に、公園の前でと、待ち合わせして、電話を切り、C君は家を出ました。

待ち合わせの場所に着いて、もうすぐ6時。

(久しぶりやから楽しみやな・・・)

って思いながら、時間になってもB君が来ない。

(遅れるんかな・・・)

って思いながらも、1時間経ってもB君が現れなかったので、何か都合が悪くなったのかな??って思い、一度家に帰りました。

帰るなり、母親が

「さっき、B君のお母さんから電話があって

・・・・・B君・・・・死んだって・・・。」

「嘘・・・・。」

待ち合わせの場所に向かう途中、トラックに跳ねられ・・B君即死だったそうです。

ふと、頭の中で思い出す・・・・。

(電話・・・・)

と、冷たい汗が出て来て、すぐに電話線を抜いて、布団に行きガタガタ奮えて居ました。

最初はA。次はB。次は自分だと。

それ以来、電話に出なくなったC君。

徹底して電話に出ませんでした。

月日が流れてC君にも家族が出き、あの出来事も忘れかけてた、ある日。

「ジリリリリリリン」

「ジリリリリリリン」

C君の家の電話が鳴りました。

電話に向かいC君が電話を取ると受話器越しから、

「貴方・・・・」

の後、カセットテープを早送りしたかの様な音で・・・・・。

「キュルキュルキュルキュルキュル」

と、鳴った後、

「でしょ?」

(うわ~~とうとう掛かって来た~。)

っと思いながら、奮えてる手で受話器を持って居ると、

「貴方・・・キュルキュルキュル・・・でしょ。」

「貴方・・・キュルキュルキュル・・・でしょ。」

と、機械的な声と、早送りの音が繰り返し聞こえて来る。気持ち悪くなったC君でしたが

電話を切る事が出来ない・・。切ってしまったら自分も・・・。

恐怖から何も言葉を言えずにただ聞いてる事しか出来ない。

何分経ったのだろう・・・。

「貴方・・・キュルキュル・・・んでしょ?」

段々カセットテープの早送りの音が伸びた様な音になり、何かを言っている様に聞こえてきました。

「貴方・・・キュルキュル・・・いんでしょ?」

「貴方・・・キュルキュル・・・たいんでしょ?」

「貴方・・・キュルキュル・・・にたいんでしょ?」

(もう少し・・・・)

と、思った瞬間・・・。

「貴方・・・・死にたいんでしょ??」

と、機械的な声でそれで居てはっきり聞こえました。

思わず、デカイ声で、

「俺わ死にたくない。死にたくない。死にたくない。家族も居るんだ。まだ、死にたくない。」

と、必死にC君受話器越しに叫んで居ました

すると、受話器から聞こえていた機械的な声が病み・・・。

プツ。ツ~ツ~。

と、電話が切れました。

その後、C君に変な電話が掛かって来る事は無くなったそうです。

携帯が普及している現在。

知らない番号から掛かって来る事も・・・。

もし、不意に出た時機械的な声だったら・・・

少し聞いていた方がいいかも知れません。

切ってしまったら・・・。

Concrete
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