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俺の身に起きた不可解な現象を投稿させていただきます。
このサイトに投稿された怖い話を読んでいるうちに、俺にも創作意欲が湧いてきました。
「何書こーかなぁ?…あ、そうだ。」
俺は自身のある体験を思い出し、早速執筆に取り掛かりました。
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「〜〜〜。そして、」
俺なりに工夫して書いたその話は、大分終わりに近付いていました。
「…よし、出来た。投稿しよう。」
投稿のアイコンを押そうとしたとき、ふと思いました。
「なんかベタな話だ。どうせならちょっと捻った話にしよう。」
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俺は自身の体験談に少し創作を加え、話を完結させました。
「俺にしては中々の出来だな。」
上機嫌で投稿しようとした、その時。
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突然液晶画面がブラックアウトし、人の顔が映りました。
「うわぁぁぁっ‼…って俺じゃん。」
タイミングがタイミングでプチパニックに陥った俺。
「バグかな…?それとも電波障害?」
原因など、電子機器初心者の俺には皆目分かりません。
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それでも色々いじっていると、音声認識プログラムのSiri(iPod touchで書いているので…。)が起動してしまいました。
「あ、マズイマズイ。」
すぐ切ろうとしましたが、Siriは何やら認識したようでした。まあ、認識してたとしてもさっきの俺の声くらいだろう。そう思って画面を見ていた俺は絶句しました。
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画面に表示されたのは、たった一言。
「適当な事書かないで」
Siriの「残念ですが理解出来ませんでした」という言葉がまた怖くて、俺はそのままiPodの電源を切り、風呂に入ってしまいました。
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風呂から上がり、好奇心に駆られた俺は懲りずにiPodを手に取りました。
「…あれ?」
無い。怖話のアプリが無いのです。という事は俺の努力の結晶であるあの話も⁉
結局アプリはもう一度インストールし、アカウントも作り直しました。(話は勿論おじゃんになってしまいました…。)
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それで今この話を書いています。「書くな」と言ったのは、誰だったのでしょうか?
で、その出来事自体を書いてしまった俺は…。
バカですね。
作者蘇王 猛
初めて投稿させていただきます。蘇王という者です。何分こういう場に話を投稿するのは初めてなもので…。文才の無い俺ですが、ご指導の程よろしくお願いします。お手柔らかに。