短編1
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よく見えるメガネ

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学校の帰り道。

私は友達と別れ、1人で帰っていた。

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「あ!」

思わず声を上げた。

私の視線の先には、ブルーシートを広げて、商売をしている人がいた。

その人に驚いた訳ではない。

その売り物の中の、メガネに驚いた。

そのメガネは、シンプルな黒縁。

模様などは一切入っていない。

普段はシンプルなものに惹かれることはないが、今回は違った。

そのメガネを見れば見るほど、私は惹かれていった。

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「それ、気に入りましたか?」

店主が声をかけてきた。

店主はとても不気味で、髪の毛はボサボサ。

その髪の毛のせいで、顔はよく見えず、間から見える目がとても怖い。

声もとてもしゃがれていて、多分女なんだろう。

「伊達眼鏡ですよ。

どうです?

気に入ったなら、差し上げますよ」

「いいんですか?

ありがとうございます」

「いえいえ、ただしよく見えるので気をつけてください。

それでも良いですか?」

「…はい」

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店主の言葉に疑問を持ちながらも、私はメガネをかけた。

その瞬間に、異変に気がついた。

この世の人ではない、要するに幽霊が見えた。

目があるはずの部分が、空洞になっている者。

全身血まみれの女。

店主が言っていた、よく見えるとは、このことか…

恐怖で足がすくむ。

「…これ」

「はい、よく見えたでしょう」

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ゆ 様
コメントありがとうございます。

お褒めの言葉もありがとうございました!

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短くて、テンポよくて、程よく不気味で、
私は好きなお話でした!

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upa 様
コメントありがとうございます。

絶対そんなメガネいらないですよね!

でも、怖いもの見たさで貰ってしまうかもしれないですね…

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そんなんもらっても嬉しくないですよね゚(゚´Д`゚)゚

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摩利支天 様
コメントありがとうございます。

幽霊までは見たくないですよね…笑

>中々テンポ良くて、読みやすいです。
お褒めの言葉ありがとうございます!

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見え過ぎは、困ります(´・_・`)
中々テンポ良くて、読みやすいです。

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