友人とスーパー銭湯に行った

短編2
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友人とスーパー銭湯に行った

友人の誘いで夜中に田舎のスーパー銭湯に行ったことがあった。

私はある程度の常連客、友人は初めて、私はナビゲーターのつもり、だったのだが…

この友人、おとなしい性格だがかなり我の強い人、

基本霊感ゼロの人だけれど、心霊大好き人間。

私といると不思議体験するため、連れ回される羽目になる。

ある年の天皇誕生日に熊野詣でをした時、

これでもかという、お化け道中になったが、

スリル体験が病みつきになったようで当人ご満悦の様子。

この話は別の機会にすることとして、本題。

道に関しては、この人方向音痴、しかも、

「ここ曲がりま〜す」

というと、

「いやいや、こっちだ」

…すげー遠回り…

私の進言、全て却下…。

まあ四つも年上だから逆らわないけど。

40分位で行ける所を2時間はかかったかな?

そして、ことは目的地の目前で起こった。

「ここを右折したらすぐです」

しまったとは思ったよ。

(~_~;)言うんじゃなかった。

「あ、そう?」

と言って左折^^;

その先何があるか知ってたけどね。

Uターン用の道路だから、どの道行き先にはたどり着く。

真っ暗なので最徐行するる。

前に見えるのはフェンスで、そこに大勢人が並んで立ってこっちを見ている。

「真夜中に沢山の人出、何かな?」

友人は太平楽な事を言っている。

ある程度近づくと、ブレーキを踏んだ。急ブレーキ。まあ最徐行だからなんともないが、

友人は顔を引きつらせている。

車のライトで照らされた人達は生気なく無表情な顔でこちらを見ている。

全員異様に背が高い。

普通の人の身長ほどあるフェンスから上に、彼らの顔があった。

震えてるね。そこで、

「バックで引き返します?」

そういうと、案の定直進、超絶技巧の最徐行。

「あれ何?」

いや、あなたの感じてるそのまんまのお方達です〜。

ある程度近づくとその人たちの姿は少しずつぼやけて行く。そして全員ニヤリと笑って消えた。

フェンスの手前まで来ると、そこには大きな墓石が並んでいる。

ここは墓地の真上を道路が通っている。

やっとここが墓地であることに気づいた友人は、道沿いにUターン、墓に背を向けると、友人はルームミラーを見て、小さい声で、

「ヒッ!」

と言った。人の顔が並んでいるのを見てしまった。

ガクブルしながら高架道路に入り、スーパー銭湯に到着した。

茹だるほど風呂に浸かりサウナに入ったが、中々温まらない様子である。ずっと後ろに何かを感じている様子である。

やっとこさ人心地ついて風呂を上がり、

帰り道は私の指示通りに走った。40分で我が家に到着して、彼は家路に着いた。

まあ、沢山連れて帰ったからさみしくはないだろう。怖いだろうけどね。

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怖かったです!
てかかなり我が強いですね。この方。
ワタシなら付き合いきれな((-ω-。)(。-ω-))フルフル

連れて帰って大丈夫だったのでしょうか?

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