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リサイクルショップシリーズ22〜犬の餌〜

短編2
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リサイクルショップシリーズ22〜犬の餌〜

町をぶらぶらすることが日課になっている…

散歩に連れて行ってくれる主人の顔を、いつもの公園で舐めまわす…これも日課だ…

我輩はどうやら、犬という生き物として生をうけたようで、普段は鎖に繋がれ、主人のウチの庭で生活している…

たまに来る猫のユマが我輩の家を占領することがある…

別に構わないが、寒い冬ともなると迷惑の極みである…

最近、主人の『敬三氏』が慌ただしく飛び回っている…

そういえば、娘の『絵美子』の姿が見えない…どこに行ったのか…?

匂いもしない…

我輩のウチの前を行ったり来たりと、目障りではあるが…居ないとなると気になる…

だがそういえば、今日…家の中に運ばれた眠った人間から微かだが彼女の匂いがした…

でも、それは何故か血肉の匂いに混じって香っていた…

絵美子は死んだのか…

死臭の臭い…

折角なので、少し肉を分けてもらいたかったものだ。

今日はちっとも我輩の相手を誰もしてくれない…

一体、家の中で何をしているのか…

次から次と人は出入りしているのに。。。

お?彼奴は確か、リサイクルショップの店主じゃないか…

珍しいな…ここ最近姿を表さなかったが、そこは大目に見てやろう…

彼ならば我輩の頭を撫でてくれ…

…なんだおい!

素通りとはご挨拶だな…

何時ものように我輩を撫でるのが、貴様の役目だろ…?

一体今日は何事が起こったのだ?

それに、この煙の臭いは何だ?

奇妙な臭いだ…

この間、このウチの婆さんが死んだ時にもこんな臭いがしていた…

……しかし、誰一人我輩の相手をしないな………

ん?

何だあいつは…

今来た人間の雄…見たことのない奴だ…

血の匂いがする…

肉でも持っているのか?

奴が手にしている箱…あれの中身はなんだ…?

この血の匂いは、絵美子の血と同じ匂いだ…

我輩に気づいたのか、近づいてくる…

目の前にその男が立つ…

箱を開けた。

我輩の茶碗に生肉を入れた…

くれるのか?

へへへ…ありがたい…丁度腹が減っていたところだ…

我輩が肉にかじりついていると、奴は何やら話していた…言葉はよく分からないが…

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「君の主人の味わいはどうかね?ひっひっひっ…私はこれから新たに素材を採りにいくところだ…千石 美緒…あの女の肉は美味いだろうな…君にも後で分けてあげるよ…ひっひっひっ…」

Concrete
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美緒ちゃんの食べたカツサンドって…
どうなるんでしょ、美緒ちゃん…

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美緒ちゃん逃げて全力で逃げてー!!!
((((;゚Д゚)))))))

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