この話は私がまだ8歳の頃の不思議な体験談だ。
私は土日に楽しみがあった。
それはおじいちゃん、おばあちゃんに会うのが楽しみで仕方なかった。
「おじいちゃん!公園に行こう!」
おじいちゃんは笑いながら
「じゃあ、おじいちゃんとキャッチボールをしよう!」私は久々にキャッチボールが出来ると、はしゃいでいた。30分ぐらいキャッチボールをすると私は疲れおじいちゃんの背中で眠ってしまった。
「疲れたんだな…」おじいちゃんは布団を引き私を寝かせる。
翌日、近所の友達とザリガニ釣りに行こうとタコ糸、スルメを用意して出掛けたのが悲劇の始まりで不思議な体験をした日でもある。
私はいつもと違う場所でザリガニ釣りをしていると水が三日前の雨で増えていた。
「たけしちゃーん!ここにデッカいのいるよー!」友達の声に振り向くと私は濡れた土に足を取られ頭から池の中に落ちてしまった。
初めて死ぬということがわかった瞬間だった。私は溺れ、それに気付いた友達が大人を呼びに行った。
夢のような空間におじいちゃんが微笑みながら話しかけてくる、「もう大丈夫だよ、たけし。早くお母さんのところに帰りなさい。」そこに見知らぬ男が現れおじいちゃんの肩を掴み私にも微笑み、おじいちゃんと見知らぬ男が私に手を振りながら消えて行った。
目を覚ますと夢の中にいた男が私の胸に手を当てていた。男はニッコリ笑いながら「良かった、たけし君?痛いところはない?」
私は「お医者さん?」男はニッコリ笑いながら「そうだよ、飯島なぐさ先生だよ。もう大丈夫だからね」
そこにお母さんとおばあちゃんが泣きながら駆け寄ってきた。
飯島先生は部屋に出る時に私に向かって人差し指を立て口に当てて
「シィー」飯島はニッコリ笑って見えなくなった。
「お母さん、おばあちゃん…もう大丈夫だよ」
すると、部屋に入ってきた飯島先生とは違う先生が入って来て
お母さん、おばあちゃんに話す。
「手を尽くしましたが、今夜が山かと…残念です。」
最初は意味がわからなかった…
その翌日におじいちゃんは息を引き取った…。今ならわかるおじいちゃんが助けてくれたんだと。
そしてあの飯島なぐさ という先生が何者なのかも…
最近、背中にアザが出来てると言われ見てみると友人が「天使の翼みたい」と言っていた。
飯島先生はもしかして…
作者SIYO