ちょっとウザい話し方なんですが、これの方が書きやすいので、よろしくお願いします。
俺の友達の細川って奴がいて、中学校のときの話なんだけどさ。
よく髪の長い女の子が貞子みたいに髪の毛を「ばさっ」とやって前の方に垂らしてふざけてることってあるよね。
それを極端に嫌がる奴だったんだ。
そいつがちょっと半ギレしながら
細川「やめろ!やめろ!」
って怒ってたんだよ。
それを見て周りの女の子達が面白半分でやるわけなんだよ。
ある日、そいつの家に遊びに行ったわけ。
そいつのお袋さんと親父さんてのはラーメン屋さんで夜遅くでいないわけなんだ。
二階建ての普通の一軒家なんだけどさ、
そこの二階のちょうど玄関のあたりが部屋だったんだけど、いつもそこでたむろしたりタバコ吸ってたり酒を飲んだり色々馬鹿なことをしてたわけよ。
ある日ね俺がそいつに
俺「そういえばさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
て言ったんだ。
細川「なに?」
って聞いてきたんだ。
クラスに佐藤って女の子がいて、いつも細川に髪の毛を前に「ばさっ」とやってた子がいたんだけど、
俺「何でそんな極端に嫌がるんだよ。本当は嫌がる振りをして女の子たちに人気を出そうとしてるんじゃないの?」
細川「バカ、本当に俺嫌なんだって」
ってそこまで言うんだけど、何でかって事に追求しないわけよ。
どんどん気になってきてさ、
俺「ちょっと聞かせてくれよ」
細川「いいよ、きにすんなよ」
俺「聞かせないと、佐藤呼ぶぞ」
細川「それは、勘弁してよ」
俺「じゃー教えろよ。何でそんなに嫌がるんだよ。たかだか前に髪の毛を垂らしてる女の子じゃん」
て言ったら実は、そう言うものを見ているらしいんだ。
小学校の高学年かなんかに。
どういう形で見たかって言うとね、
そいつん家ってのはずっと幼い頃から住んでるんだって。
ある日、父親と母親と一緒にデパートに出かけていて、横断歩道を渡ってる時に自分たちのすぐ後ろでものすごい「ゴッゴゴン‼」て鈍いおとがして三人でビックリして振り向いたら
自分たちの後ろで歩いていたであろう一人の女の人が車にはねられて空中に飛び上がる瞬間だったんだって。
そのまんま三人で「うわー‼」て言って、あまりにもビックリしたからかたまるわけだ
これがドラマだったら駆け寄って「大丈夫ですか⁈」とかやるんだろうけど、実際そんな事はだきなかったらしいんだ。
そしたら地面に叩きつけられた女のひとはすごい勢いで三人の所に「うわぁー‼」て襲ってきたんだって。
そんときの髪の毛ってのは、ざんばらで前に垂らして内側には顔があるわけだ。
その辺りから「ジャブジャブ」と血が出てるんだって。
その時に周りのひとが「大丈夫ですか⁈」て駆け寄って救急車を呼んだりしてたんだって。
結局、その女の人は亡くなっちゃったわけよ。
結果として新聞にのってたのを父親が見つけて、「おい、この前の女の人が亡くなったらしいぞ」て言ってたんだ。
よりによってひき逃げだったらしい。
その後、犯人がつかまったらいんだけどね。
それから何日かした頃に自分が上の部屋で寝ていたら階段から「ペタッ、ペタッ」でおとがしたんだ。
親が上がってくるんだなって思ったけど、やっぱり足音が違うし足音もバラバラだったからそっとドアを開けてみると、階段の一番下に女の人がいるんだ。
でも、その人に見覚えがあった。
そう、それは前に襲いかかってきたざんばらの女の人だったんだ。
ざんばらの女の人は、一段ずつ「ペタ、ペタ、ペタ」と音を出しながら上がってきた。
思わず細川は、「うわっ」と言うと、女の人が顔を上げ始めたとたん、細川と女の顔が合ってしまった。
その時、「ペタ!、ペタ!、ペタ!」と女は凄まじい勢いで細川に向かってきた。
細川は気を失って、気がつけば朝だった。
俺は嘘を話してるんじゃないかと思った。
そいついわく朝目覚めた時、その場で漏らしてたらしい。
中学生になると恥ずかしい事は変にプライドを持つ年頃だし、それを言った事で確信を得た。
今おもうと、想像するだけで鳥肌が立つほど怖かった。
作者悠太加