前回のあらすじーーーーーー
みかん達が死んでしまってからなにをするか考えた。
考えた結果、雅に電話してどうするかを聞くことにした。
電話は先に母が使っていて、みかん達の話をしていた。
そして僕を呼び、犯人捜しをするならこれを持って行きなさい。
と、新品の携帯をくれた。
そして僕は準備をして雅の家に向かった。
すでに長谷川も来ていて、最初に、元凶である防空壕に行った。
僕たちは先にみかん達のお墓の前で手を合わせてから洞窟の中に入った。
最初に話した洞窟の最初にある階段。僕たちはその上に行き財布を拾った。
身分証明書を見たがマッキーかなにかでぐちゃぐちゃになっている。
さらに奥に行くと皆固まってしまった…かすかに、かすかにだが…死臭がするからだ…。
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まず先に喋ったのが長谷川だった。
長谷川「なぁ…この臭いって…まさか…。」
雅「うん…多分そうだよ…。」
僕「…死臭…まじか…。」
まさかこんなに近くにも死骸の山があるって言うのか!?冗談だろ!?
僕達はそう言いながらも前へと進んでいく。
すると、奥になにか青いものが見えた。
長谷川「ちょいちょいちょい!!!あれなんだよ!?火の玉とか言わねえよな!?」
だがそんなことは無かった。
雅「お前馬鹿か?よく見てみろよ!!ブルーシートだよ。」
僕「あ、本当だ、でもなんでこんなとこに??しかもカーテンみたいに。」
雅「この先に死臭の原因の死骸の山があるんだろ…」
僕「はい、僕、見たくないっす先輩。エグいんで。」
正直本当に見たく無かった。動物の無残な姿を見たり虐待されているのを見るのが僕の苦手なことの一つだからだ。
雅「いやいや、おい!!なんのための犯人捜しだよ!?」
僕「だってぇ〜…いやなものはいやなんだもん!!」プィ
雅「なんだもん!!じゃねえ!!!長谷川なんてもう先に行っちまったぞおい!!あと自分で効果音つけるな!!気持ち悪い!!(引き気味」
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そして僕たちは中に入って行った。
だが死臭はするはずなのに肝心の死骸が無かった…。
どう言うことなのだろうか??確かにこの無駄にでかい空間の中で吐きそうなぐらいの死臭がする。絶対にここ死臭の原因となるものがあるはずなのに。
どう言うことだ?
そんなことを思っていると長谷川が。
長谷川「ひっ…あっ…あぁ…」
と、怯えた声を出しながら上を向いている。
雅「ん?長谷川?どうしt…っ!!!!!」
雅も上を見ながら固まってしまった。
いやな予感がする。
僕は恐る恐る上を見ると、雅と長谷川が固まってしまった理由がわかった。
なんと、洞窟に上には大量の猫や犬、スズメやツバメなどの小動物が吊るされていた。
僕たち動物好きには相当ショッキングな場面である。
僕「な、なに…こ…れ…」
バタン!
僕はショックのあまりその場で気を失ってしまった。
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そして気づくと僕は病院のベットの上にいた。
横には、母と長谷川がいる。
母「こうじ…!!!」
長谷川「目が覚めたのか!」
母はポロポロと涙を流しながら泣いてしまった。
長谷川はというと、何故か僕に謝っている。
長谷川「こうじ…本当に…ごめんな…」
僕は何が何だかわからなかった。
そこで気づく。
…雅は?
そう、何故長谷川はいるのに雅はいないんだ?
僕がそう聞くと母はさらに泣き出し、長谷川の顔が暗くなってしまった。
僕「雅は…みやびはどこにいるんだよ…?」
そうして起き上がろうとしたら、後頭部に激痛が走った。
僕「いっっって…えぇ!!!!!!!」
母親が心配そうに僕をまた寝かせる。
すると、黙ってそれを見ていた長谷川が。
長谷川「あの時お前が気絶した後、すぐに戻ることにしたんだ…。それで出口で俺が先に外に出てお前の体を引っ張ってたらよ…雅がいきなり、うわ!誰かに足掴まれてる!!って言ってお前の足を掴んだんだ、その時にお前は一回後頭部を防空壕の入り口のところに思いっきりぶつけたんだよ…。」
僕は自分の心配なんかされることはどうでもよかった。
僕「僕のことはどうでも良いんだよ!!!!雅は!?雅はどうなったんだよ!?!?」
長谷川「雅は…そのまま引きずられて行った…。」
僕「なんでだよ!?どうして助けなかったんだよ!?!?」
長谷川「俺だって助けたかったよ!!!!!でも!!雅が、俺が食い止めてる間に逃げろ!!って…俺だってその時助けようとした…。助けようとしたけど。雅が来るなって…。早く逃げろって…。俺だって雅を助けたかったんだよおおおおぉ!!!……」
そのまま長谷川は泣き崩れてしまった。
それを見て僕も号泣してしまった。
雅は…、雅は生きているのだろうか…。
雅は無事なのだろうか…。
大切な一匹の家族を失った上に、自分の大切な親友が行方不明に…。
場所はあの防空壕で間違いないので見つけられるはずなのだが、雅はいま何をされているかわからない…。
殺されているかもしれないし、滅多打ちにボッコボコにされているかもしれない…
中学1年生の僕と長谷川にとって、一匹の家族を失った悲しさ。
親友が今危ない状況で、フルボッコにされているか死んでいるかもわからない恐怖…。
僕たちはとてつもない不安のなか、ただ雅が生きていることを信じて祈るしか無かった…。
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続く。
作者えんぴつ
だあああああ!!!旅がしたい!!思いっきりのんびりと旅がしたい!!!
ってことでどうも!!いつも旅がしたいと願っているえんぴつです!!
今回とうとう行方不明者が…!!!
うおおおおおお!!!どこ行っちゃったんだよおおおお!!!!
怖い、コメントしてくれると嬉しいです!!!