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短編2
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ため息

この話は実際僕が見聞きした話です。

落ちもなければ怖くないかもしれませんが事実です。

数年前、実家に帰省した時の話です。

お昼くらいに祖母のところに行き夕方実家に向かいました。

家に着くと母は台所で夕飯を作り、父はお風呂に入る準備をしていました。

僕「ただいま~」

母「おかえり」

僕「のど乾いた~。なんかない?」

母「ビールあるよ~」

僕「飲む!」

僕はビールを手に、テレビを見ながら夕飯を待っていました。

数分後、父がお風呂からあがり、他愛ない話をしていると

母が台所から出てきてこんなことを言いました。

母「今だれかため息ついた?」

僕と父は話してはいましたがため息などついていなかったので

僕「いや。ついてないよ。」

そう返事をしました。

母は不思議そうにまた台所に戻り、夕飯の準備をし始めました。

更に数分後、また母がでてきて

母「やっぱりため息ついたでしょ!?」

すこしあわてた様子で言ってきました。

ここで僕はあることに気づき母に言いました。

僕「ここでため息ついてもそっちまで聞こえないんじゃない?」

確かに僕たちがいる部屋の話し声は、台所からはわずかに聞こえる程度で

ため息ほど小さな音や声は聞こえるはずはなかったのです。

母「でも聞こえるし。え~。も~。こわい...」

怖がりながらも夕飯の準備はしなくてはいけないので、しぶしぶ台所に戻っていきました。

父は、気のせいだと言っていましたが、今度はすごい勢いで母が出てきました。

母「やっぱり聞こえる!」

母の話では、台所に立っていると

「はぁ...」

と、男の人のため息が聞こえたそうです。

「えっ?」と思い振り返ってもなにもなく、また準備を始めると

「はぁ...」

と聞こえたそうです。

最初は僕たちだと思っていたのですが、

その声が、僕たちのいる部屋の方からではなく、

耳元で「はぁ...」と聞こえることに気づき、怖くなって台所から飛び出してきたそうです。

あまりに怖がるので、夕飯の準備が終わるまで僕は台所にいました。

そこからはもう聞こえないみたいでしたが、あれがいったいなんだったのかは分かりません。

今はもう引っ越しをしてその家には住んでいませんが、古い日本家屋の家で、

僕や家族も住んでいた時は不思議な体験を何回かしました。

開けたくないドアや寄り付きたくない場所もありましたが、

その話もまたいつか...

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白うさぎさん、コメントありがとうございます。
当時は僕も行くの嫌でした。

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なんだか台所に立つのがこわくなりました!
日常に潜む怖さですね。。

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