短編2
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公園

この話は実際に僕が見聞きした話です。

落ちもなければ怖くないかもしれませんが事実です。

大学入りたての頃、友人の家によく集まっていました。

その時知り合った後輩たちと僕、3人で公園にいた時の話です。

後輩2人のうち1人は、不思議な体験や怖い思いを何度かしていました。

どういうわけかそういったものを見たり感じたりすることが僕といるときには

多くなると言っていました。

それは僕も同じでした。

仮にその後輩をS、もう一人をTとします。

その夜は友人不在で行くあてもなく、後輩たちとぶらぶらしていました。

雑談しながら歩いていると、公園が見えてきました。

よく目にする公園なので何も考えず僕は

「あの公園行こう」

そう後輩たちに言いました。

特にすることもなかった僕たちは自動販売機でジュースを買い、公園に行きました。

少し大きめな遊具があり3人でそこに座り話をしていました。

数十分後、Sがこんなことを言い出しました。

S「僕、昔家でめちゃくちゃ怖い思いしたんですよ...」

そんな話から、僕も「こんな話そういえば聞いたよ」と

怖い話や心霊スポットの話などしていました。

しばらくして、僕は時計を見ました。

もう時刻は午前1時、かなり時間が経っていました。

そろそろ帰ろうと言いかけた時、ふと公園入口の左側にあるトイレ見ました、

「?」

一瞬の事でなんなのかよく見えなかったのですが、黒いモヤのようなものが

トイレの前を横切りました。

僕は後輩たちに、「今の見た?」と言おうとしたときです、

S「あれなんですか?誰か懐中電灯でこっち照らしてきてません?」

僕「え?どこ?」

T「ん?何にもないよ?」

S「ほら!あそこ!」

....

僕とTには何も見えません。

僕「そういえばさっきトイレの...」

言い終わらないうちにSが

S「うわあーーーー!!!」

叫びながら走って公園を出で行こうとしていました。

僕とTは怖くなり、Sを追うかたちで走って公園から出ました。

公園を出て少しまっすぐ行くとSがいました。

Sになにがあったか聞くことにしました。

S「最初、公園の木の隙間からチラチラ光が見えて、誰か懐中電灯持ってが散歩でもしてるのかと思ってたんです。それで光の先を追って見ても誰もいなくて、光だけが浮いていたんです。

なんだろうって思って見てたら急にこっちに向かって来たんです。それで怖くなって...」

僕も黒いモヤの話をしました。

そのモヤは僕だけしか見てなく、光はSしか見ておらずお互いが見えるものと

見えないものがあることをはじめて知りました。

なんの曰くもなく、ただ普通の公園でしたが、もうそこに行くことはありませんでした。

Concrete
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