小学生の頃に聞いた話でございます。
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「先生ー怖い話してーなんでもいいから怖い話してー」放課後先生のところへいき怖い話を聞くのが日課だった僕達は、今日もいつものように先生に怖い話をねだった。
「あんまり怖い話じゃないけどいい?」
「えー...なんでもいいや、怖い話してーしてー」先生が話してくれた話はこうだ。
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ある学校の放送室に誰が貼ったか分からない 人の顔を描いたように貼られたテープがあった。輪郭 鼻 口 目 と。それを初めに見つけた生徒が鼻の部分をふざけてはがしてしまった。すると、その生徒の鼻から血が出てきて止まらなくなった。
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次に見つけた生徒が目の部分をはがした。すると視界がぼやけ見えにくくなった。次の日からその生徒は眼鏡になった。
次に見つけた生徒は口の部分をはがしてしまった。すると、その生徒の口から血が出て歯が全て抜け落ちてしまった。
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次に見つけた生徒は輪郭を全てはがしてしまった。すると、その生徒の首は切断され亡くなってしまった。放送室は血塗れになり、二度と放送室は使われる事がなくなった。
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「....あんま怖くないね。生徒が死んじゃうのは怖いけどね。」
「あんまり怖くなかったかー。でもこの話は先生が通ってた学校で起きた事だから先生はとっても怖かったよ。」
「え?そうなの?先生の通ってた学校で起きたの?」
「そうだよ。だから皆も怪しい物には触らずイタズラしないことだ。いいね? 今日はこれでおしまーい!」
「もしかして、先生は目をはがしたから眼鏡なの?」
「ふふふ...」
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<おしまい>
作者群青