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短編2
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家。

家の話です。

我が実家の話なんだが結構心霊スポットなのかもしれない。

心温まる心霊現象もあるし本当に嫌な体験もあるが今回は心温まる方を思い出しながら少しずつダラダラ書いていこうかと思っています。

幼少期の話。

我が家の階段は狭い面積の土地に建てた昭和の家なのですが階段がとても急なんです。

よく滑って頭からゴロゴロ回転しながら落ちていました。

普通なら大怪我もんです。

しかし一度も怪我をしたことがない。

兄貴も姉も落ちた事があるが怪我は無し。

今段数を数えたら15段。

怪我しないのはよく「死んだおばぁちゃんが護ってくれてるのょ」と、母が言ってました。

おじいちゃんはこの家を建てた大工さんなのですが父と母はもっと太い柱にして等色々文句があったらしい。

けど俺は知っていた。

階段の一番上のコンクリの所に稲荷様がいることに。

いるというか御狐神様の顔がコンクリに浮き出ている。

今はもう汚れてきていて御狐神様の顔とは判別出来ない。

御狐神様の顔が見えなくなった頃には階段から落ちない様になっていました。

時は流れて二十歳を過ぎた頃。

たまに来ていた兄貴の奥さん等は滑ってお尻を打ってましたが大怪我はなし。

御狐神様ありがとう。

それともう一つ。

父親の葬儀が無事終わり帰宅した時の事。

玄関で清めの塩をまいてから皆で家にあがると当時5歳の姪っ子と3歳の甥っ子が二人揃って南西の方向の天井の隅に向かい

「じーじバイバイ!じーじバイバイ!」

と天井に向かってずっとバイバイを繰り返していました。

「無事に葬儀も終わったし家に帰ってきたんかな」

と、母。

姪っ子甥っ子に当時の事を聞くと覚えていないと。

幼少期は不思議なモノが見えたりするのは我が家では当たり前なのかも。

そこから不思議な体験をするのは、、、

母、姉、兄、俺の家族全員何かしらの心霊体験をしている(笑)

家でのシャレにならない怖い話は気分がのった時にでも。

家が心霊スポットなのかもしれない我が家の話でした。

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