3回目の投稿。
俺にはOという友達がいる。
小中高と一回も同じ学校に行った事がないがお互いの親友同士と喧嘩している時にゲーセンで出会い
O「おぅ、そいつブチ殺してくれ!(ヴァンパイアハンターしてる俺)」
俺「わかった。そっちの対戦相手もけちょんけちょんに貶して勝ってくれ!(バーチャ2)」
O「なんで?」
俺「向かいの奴と絶交中。」
O「マジ?俺と同じやん(笑)」
そんなこんなで意気投合してはや二十年。
今回はそのOから聞いた話。
夏休みに先輩達ととある県のとある山中にある洞窟へ肝試しに行ったO達一行。
うろ覚えだが確かO曰く「牛女の洞窟」か何かの名がついた場所でした。
Oは心霊スポット巡りが好きだが一番先頭と最後尾には行かず常に真ん中を選ぶ肝の小ささ(笑)
特に虫にはめっちゃ弱くテントで寝袋に入って寝たまま虫に驚き垂直跳びしてました(笑)
、、、話を戻します。
そして山道を歩いていると洞窟に到着。
全長はわずか数メートルか十数メートルほどの一本道だったとO。
その洞窟の奥には祠があり其処の肝試しにはあるルールがあったそうです。
ルール
①ロウソクを持って中に一人で入って行く。
②奥の祠に着いたら祠の前に賽銭を置いて戻ってくる。
この二つのみ。
先頭の人から順に肝試しに行き戻って来たら交代する。
それを何回か繰り返した後にOの順に。
かなりビビったけど頑張って行ったらしい。
偉い偉い。
そこから少し根性の座った先輩の中の一人が一言。
「俺、怖くないからロウソクの火無しで行ったるわ!」
と、言いながら深夜の暗闇の中洞窟の方へ向かう先輩。
「うぉぉ怖ぇぇ!真っ暗で何も見えーん!」
と、叫んだ時は笑いが起こったらしい。
しばらくして先輩から不思議な一言があったそうです。
、、、それは、、、
「暗えぇ、、、あれ?なんかこっちに何かある、、、、、、、、、、、、、、」
その言葉を最期に静寂が。
どうしたのか心配になったO達。
いくら呼んでも返事はなく皆でロウソクを持ち寄り全員で洞窟へ。
確かに暗闇の中とはいえ洞窟に近い所で待機していたO達は先輩が洞窟へ入って行くのも目撃している。
「もしかしたらつまらんかったから先輩が驚かそうと中で何かしてるのちゃう?」
と、言いながらも驚かされるのでは、、、又は先輩に何かあったのか?と、不安になりながら洞窟に入る頃全員腕を掴み合いながらビビって進んだそうです。
結果。
先輩はいませんでした。
何かある?の言葉を最期に行方不明になったそうです。
すぐさま山を降りて警察に報告。
崖等に落ちたのではないかとの事で夜明けからの周辺捜索をしましたが先輩は見つからず夏休みが明けてしまったと。
この話を聞いて俺も其処に行きたい!と、何度もOに申し出たが顔を青くしながら駄目やわ俺は絶対近寄られへんの繰り返し。
あれから二十年以上経つのに場所すら教えてくれないし、一緒に行ってた奴も首を横に振るばかり。
本当かどうかはわからないがOから聞いた話でした。
作者パグ太郎
うーん、、、今思い起こせば実体験ではないのであまり怖く感じません。
作り話にしてはやたらと真剣なOとその友達が気になる所です。もちろん先輩の行方も。