つい先日のことです。
バイトを終え、家に辿り着いたのは深夜12時を少し回ったくらい。
疲れていましたが、お風呂には入らねば…と思い、非常にノロノロとした動きで風呂場へ向かいました。
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シャワーを浴びて、髪やら体をごしごし。
その間にも絶えず襲ってくる睡魔。
もう目も半分しか開いてない状態で、浴槽へ入り、水滴の『ぴちゃっ…ぴちゃっ…ポトッ…ぴちゃっ』という音を聞きながら、ぽけーっとしておりました。
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この音が、後々重要になってまいりますが、そのときの私は半分眠っていたので、その異変に気づきませんでした。
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『そろそろ上がろうかなぁ…』
時間も時間でしたから、私は浴槽から立ち上がりました。
浴槽の枠を跨ぎ、お風呂マットの上へ右足をのせたとき、
ぬちっ…
という感覚がありました。
洗顔フォームや、石鹸のふやけたものを踏んづけたような感じ。
『???』
私は右足を20㎝ほど浮かせてみました。
何だか茶色い粘着質のものが、私の足とマットにへばりついていました。
私の洗顔フォームは白色。弟のは黒っぽいけど、こんなんじゃないし…。
不審に思って顔を近づけた直後、
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shake
『うぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!』
私の悲鳴が、真夜中の住宅地に響き渡りました。
娘の悲鳴に、バタバタと寝室から駆けつけた両親は、半狂乱になっている娘と、娘の足によって命を絶たれたナメクジを見て、爆笑しておりました。
作者ほたて
その後、マットを父に洗ってもらい、私は皮が剥けるほど足の裏をゴシゴシ洗い直しました。
ナメクジなんて何年か振りに見ましたよ。
ぴちゃっ…ぴちゃっ…『ポトッ…』ぴちゃっ…