実話です。
昔から不思議な夢を見ます。
意識は自分だけど身体は父親でした。
舞台は行った事がないが中国のチャイナタウンっぽい砂埃が舞う騒々しい市場の中。
例えるならジャッキーチェンの昔の映画?
そんな中を父親の身体を借りた俺はただひたすら逃げる。
途中何度も何度も後ろを振り返りながら。
人にぶつかり、物を倒し、人を盾にしながら逃げ続ける。
その後熱い感覚を覚え腹部を見ると白いくたくたのシャツに真っ赤な血がじわじわと拡がる。
痛みにもがきながらも次々と刺される。
絶命する父親を何故か身体から離れた俺がただただ見つめている、、、
そうして夢が終わる。
朝起きるとじわり嫌な汗と死ぬ程嫌な気持ちに襲われる。
この夢を見ていた頃、、、
なんでこんな夢を見るのか?
なんでやろ?
なんでなんかな?
と、見る度に不思議な気持ちになりました。
父親が生きているのに。
この夢を見なくなったのは父親が死んだから。
そう死んだ途端この夢は俺の中から消えた。
ただし父親の死因は末期癌だ。
刺し殺されてはいない。
小さな頃から父親が死んだ26歳になるまで何度も見た夢。
父親は何か伝えたかったのか
または何かの予言だったのか
30過ぎてもまだ解決出来ていない。
答えは自分が家庭を築き子供が見る夢にあるのかもしれませんね。
作者パグ太郎