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未だ語られる、表に出せない禁断の話。
日本では、絵を描く時何を使うだろうか?
クレヨン、色鉛筆、水墨、キリがない話である。
しかし、貧しい国ではそんなものはない。
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そもそも絵を描く、そのものの認識が少なく、
良くて、私達から見たら落書きとも言えない
砂や土に指で描く絵程度のものである。
しかし、ある民族は違っていた。
色の着色した絵を描いていたのだ。
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その絵に注目した某国は、取材を試みた
現地に訪れた記者は驚いた、半信半疑だったが確かに、
白、緑、赤、鮮やかな色の絵を描いている
記者は、断られると思いながらも、
ダメもとで、何故色が出せるのか?聞いた。
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すると、民族の長らしき人が出てきてくれ
快く、笑顔で教えてくれた。長は
「着いてこい」
そんな仕草を見せ、
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少し歩くとトントントンという軽やかな音色、
それを遮る様なギーギーギーいう不調和音が
聞こえ始めた。そこにはトンネルがあり、
女性陣が臼をひき、のこぎりの様な斧を
見事と言わんばかりにかざしていた。
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長は、臼を止めさせ、中から白い粉を
手に取り、私に見せてきた
それを私の右手に乗せると、今度は
唯一、心地いい音色を響かせていた
包丁を止めさせ、青い袋を持ってきた
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私は、すかさず中身を見た
その中には入っていたのは、黒づみも残る
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溢れんばかりの骨の束だった
腰を抜かす私に、そっと手を伸ばす長
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「あれを見ろという様に」
指を指す。
そこには、まるでサンドイッチの様に
重なった動物の死体と
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山のような木の実と虫があった。
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私は、これを見てなぜ、この民族が
色の着色した絵を描けていたのかが
分かった。
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食べれない動物の骨の部分を臼と
包丁で粉にして、色は木の実や
葉っぱ、虫を臼にかけて出す
要は、お手製のクレヨンを作っていたのだ
記者はこの民族の知恵に感服した。
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だが、記者はこの事を記事にはしなかった。
民族が糾弾される可能性もあるからだ。
だが、仕事は仕事、報告義務はある
この事を上司に告げ、上司も理解した様に
思えた、しかし現実は違った、
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上司はこれを良い事に、この話題を自分
の手柄の様に言いふらしてしまった。
そして、ついにはこの話がクレヨン
製造業者に知られてしまう日がきた。
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クレヨン製造業者は、これは使えると
病気で死んだ動物や、動物埋葬業者
終いには葬儀関係者とまで手を組み
タダ当然の人骨と安い有害着色剤で作る
クレヨンを編み出してしまった。
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その後、口に入れて子供が、視力低下、
心臓発作(タンやせきが絡む)などの
症状が発覚、ついには大人でも支障の出る
有毒成分があるとし、この製法は摘発された
ただ問題はこれからである。
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その製法を行ってた組織だが、摘発前に
在庫の処分は勿論、流通においての
対策をとっており、そのほとんどは
パッケージを変えて今も流通しているという。
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在庫は、日本などの流入に頼る国を中心に、
捜査前にほとんどをばらまいており
このクレヨンは描いてみても、素人には分かりづらく
見た目においては、業者ですら区別出来ない。
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このことがもし知られたら間違いなく、
クレヨンの売れ筋、クレヨン離れの更なる拡大を
呼び、業者全体の損失と考えたクレヨン業者は、
社内及び組織内でも一部の人間だけでの、
トップシークレットとし事実を闇に隠すことにした
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また、本来摘発する側の国も、クレヨンは
幼稚園児頃に需要が高い為、クレヨン離れは、
絵を描かなくなり想像力や発想力などに
支障が出てしまうと考え、報道規制にし結果的に
絶対、表沙汰にされない禁断の話になった。
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作者退会会員
おはようございます、Fredericaです。御拝読有難うございますm(__)m
毎度、乱文&駄文など御迷惑おかけてしております。
まだまだ、勉強中の身上で初心者。読みづらい点、伝わらない点も
多々あるかも知れませんが、温かい目で見て頂けると幸いです。
今回の話ですが、実話ですが確証と言われると、証拠に乏しいので
一つの都市伝説としてお楽しみ下さい。
怪談と少し違うタイプですが、よろしくお願いします(´▽`*)