私が小さい頃、よく夢の様な錯覚に陥った時に見ていた事です。
私が小学校2年生位の頃、夜中に夢を見るんですよ。日本ではない外国なのが分かるんですが、それが手を後ろに回されて縛られてる状態で、少し前かがみに体が曲がっています。自分と後もう一人も一緒の状態……。
目の直ぐ前には木の壁が有り、目の高さには小さな四角に切り抜いた枠があります。そこから「茶色」の土壁が見えるんですよ。山肌ギリギリを通ってるんです。
その状態のまま、馬車で移動しています。
ガタゴト、ガタゴト…箱の中に入れられて
凄い恐怖心の中、移動しています。
…これから「処刑」されるのがわかっていますから…。
この出来事を小学校2年生が見ると、流石に我慢出来ませんよね。現実か、夢か分からず泣いていたのを覚えています。
何年か経ったある日、上のk男兄が言いました。「俺さ、昔小さい頃スゲー怖い夢を見てたんだよね。………。と、私と同じような夢を見てたんです!「あー!俺と一緒じゃ?!」と言うと、k男兄が「やっぱり、あん時お前隣に居たよね?」だって。
あの時、隣に居た人はなんと今世では「兄」になっていました。
「多分、あん時生まれ変わったら「真人間」になって、「兄弟」で生まれて来ような!」と約束したんでは?」とk男兄が言う。そうだろうと思う…。確かな「証拠」など無いのだが、「確信」に至る「混沌」の「現在」が納得させてくれる…。
作者マコさん
今もこの話を書きながら、反省しています。
何をして処刑されたのかは、兄も分からないと言っていましたが、今世で兄弟になれたのだけは奇跡としか、言いようが有りません。
兄弟、真人間では無いのが玉にきずなんですがね…。