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中編4
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こっくりさん〜実践編〜

この話は『こっくりさん〜回想編〜』の続きとなります。

また『肝試しinカナダ』の番外編となります。

日本人の特技である《空気を読む》発動させてしまった…しょうがなく私達はこっくりさんのやり方を一通り説明した。

しかしそこで問題が。

そもそもこっくりさんとは日本特有のものであり、文字盤が日本語である。

どうしようかなどと話あった結果、共通言語が英語であることもあり、『はい』→『YES』、『いいえ』→『NO』、平仮名は全てアルファベットに置き換えることになった。

鳥居にアルファベット…その時点でかなりカオスだった。

10円玉は持ち合わせていたので、そこは通常通り10円玉を使うことになった。

準備を進める中、カナダ人がせっかくやるなら本格的にやりたい!と言い出した。

「降霊術ってことは、何か生贄的なモノが必要なんじゃないの?ほら、悪魔とか呼び出す時ってそんなのあったでしょ?」

えっ?!何を言っているのかと。

「日本のこっくりさんはそういうの必要ないからだ、大丈夫!」

「そうそう!悪魔を呼ぶ訳じゃないし、軽い遊びみたいなものだから、生贄なんて物騒なモノ必要ないから!それに『ウィジャボード』(海外で有名な木のボードを使ったこっくりさんのような降霊術)みたいなものだし…。」

奴らならやりかねないと、ここで日本人必死の抵抗。

だが私達の話に聞く耳をまったく持たず、

「せっかくここにカナダ人、韓国人、日本人という文化の違う仲間が集まったんだよ!ここはみんなの文化をミックスしてオリジナリティを出そうよ。」

そもそも降霊術と悪魔召喚は別物であり、オリジナリティって…。

「そうだね!せっかくやるならそれぞれの文化のいいとこ取りにしよう!」

あー韓国人のっかってしまったー!

完全に暴走モードへ突入。

こうなると奴らを止めることは出来ない。

「うーん…流石に生贄は難しいから、髪の毛とか血とか爪とかそんなんでいいんじゃない?」

「虫ぐらいなら調達出来るよ。ちょっと外見てくる。」

いやいや、もうそれ完全にこっくりさんではなく別なモノになってるから。

それに各国の文化がどこに入っているのかと。

こういう時、本当に日本人は良くも悪くも協調性を大事にしてしまうと痛感。

外から戻ってきた友人の手には蜘蛛の死骸。

そこでカナダ人、韓国人テンションUP↗︎

日本人ドン引き↘︎

この温度差は…。

話し合った結果…と言っても完全に日本人の意見は無視されたが、文字盤に血を垂らし蜘蛛の死骸をのせて余白部分に爪をまき、10円玉に髪の毛を巻き付けるということで話がまとまった。

着々と準備が進められ、さて誰が血や髪の毛を提供するかで揉め始めた。

日本人以外が勝手に暴走したにも関わらず、ここへきて怖気付いたのか、

「ここはやっぱり、こっくりさんの話を提供した日本人が提供すべきじゃない?」

などと訳のわからないことをおっしゃり始めた。

「ちょっと待ってよ!私達はそんなことするの反対したよ!言い出したそっちが提供すべきでしょ?!もめるならそもそもこんなこと止めればいいじゃない。」

ここにきて日本人やっと反撃。

「まあまあ、ここは恨みっこなしのジャンケンで決めよう。」

韓国人ちょっとグッジョブ。

正直な所言い出した方が提供すべきだと思ったものの、ここにきて友情を崩壊させるのも残念なので、ジャンケンで妥協した。

ジャンケンの結果なんと見事にカナダ人が3人負け、1人ずつ血、髪の毛、爪を提供し、その3人で10円玉に指をのせることになった。

心の中でガッツポーズをとったのは言うまでもない。

時間も程良く深夜2時。

ロウソク(アロマキャンドル)の灯のみの暗い部屋。

カナダ人の横には肝試しでも使われた、幽霊退治の必須アイテムのエアガン。

カナダ人3人は覚悟を決め、お決まりのこっくりさんを呼び出す言葉を発した。

「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら『はい』へお進みください」

何度か言葉にするものの、10円玉には反応は見られなかった…が、私は急になんとも言えない嫌な感じに襲われた。

寒気や目眩がし、体に何かが乗っているのではないかと思うほどの重圧を感じ、呼吸することすら困難になった。

そして窓は完全に閉め切り、風が入ってくる余地もない部屋にも関わらず、ロウソクの火がフッと消えた。

部屋が暗闇に包まれ、皆大パニック!

私は兎に角電気を点けようと重い体を引きずってスイッチまで匍匐前進。

そんな中突如エアガンの乱射音が部屋中に鳴り響き、まるで獣の咆哮のような雄叫び。

その途端不思議とスッと体が軽くなり、スイッチへダッシュ。

部屋に灯りが戻り、そこで目にしたものは…一心不乱にエアガンを乱射するカナダ人。

逃げ惑う韓国人&日本人。

まさに地獄絵図。

灯りが点き落ち着きを取り戻した私達日本人は、慌ててカナダ人を取り押さえなんとか落ち着かせた。

あれだけ一心不乱にエアガンを乱射し雄叫びまで上げていたにも関わらず、

「やっぱり幽霊にはエアガンだよな!

幽霊なんてチョロいもんだぜ!」

なんだかもう色々と突っ込み所満載で…。

だが、彼がエアガンを乱射した途端私の体は驚くほど軽くなったので、あながち間違いではないのかとも思ってしまった。

そんなこんなでこっくりさんは波乱の元終了した。

こっくりさんで使用した用紙は48枚に千切り燃やしたり、川に流すなどの決まりがあるが、すでに用紙はボロボロでとても48枚に千切ることは出来なかった。

使用した髪の毛と爪、蜘蛛の死骸と共に燃やし処分した。

果たしてあの時起こった現象はなんだったのか、またこっくりさんに変なオプションを付けてしまい良くないモノを呼び出してしまったのか、真相は謎のままだ。

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mamiさん

後編もお読み頂き、コメントと怖いを付けてくださりありがとうございます!

mamiさんのコメント見て大爆笑ですよ〜
この話を全て集約してくれたようなコメント、mamiさんが何かお話を書かれたら面白いのではないかと思いますよ(*´艸`*)

カナダ人のジャンケンは因果応報ですよ!
しかし見事に負けてくれたのでびっくりでした( °Д° )

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鏡水花さん

後編もお読み頂き、コメントと怖いを付けてくださりありがとうございます!

私が幽霊だったら彼らには近付きたくないですね…エアガンで撃たれますから(笑)

楽しんで頂けたようで嬉しいです!
今度は父の暴走系の面白怖話なんかを書けたらいいと思ってます♪

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来たぁ!
文化をミックス!?足し算し過ぎた結果、大切な何かをマイナスしてしまってるような…

面白すぎました。
しかし…カナダ人ジャンケン弱すぎでしょ…

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カナダ人、最強(≧∀≦)wwwww

その明るさで近寄って来た何者かも退散するしかなかった様で、結果的には良かったですね(σ≧∀≦)σ

いやぁ〜、今回も面白かったぁ(⌒艸⌒)♫

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仲間さん

今回もお読み頂き、また怖いとコメントまでくださり大変ありがとうございます!

話では省いたのですが、念のためカナダ人にこっくりさんを呼び出す時の言葉を日本語で試してもらったんですよ。かなりの片言でしたが(笑)
怪しげな発音だったせいか、それにも反応なしでした。
結果的に怪しげなモノは来たようですが…。

日本人に比べて海外の方は感情が表に出やすくはあると思います。
逆に日本人は周りの空気を読んで、自分の感情押し殺しちゃうんですよね。

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紅茶ミルク番長さん

ニヤニヤ見られてしないながら最後までお読み頂き、また怖いとコメントくださり大変ありがとうございます!
前にも沙羅さんという方に仕事中に読んで頂き、笑わせてしまったという前科があります(笑)
土下座ですm(_ _)m

大丈夫です!私のカナダ人の友人がやけにノリのいいやんちゃな人なだけで、カナダは治安もよく安全ですよ♪

私も紅茶ミルク番長さんのお話好きで、楽しみにさせて頂いています\(°∀° )/

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カナダ行けなくなる…!
まぁ海外旅行するお金もないか…w
職場の始業前に読んでしまったせいで、ニヤニヤ見られてシマッタ…
ドーシテクレルンデスカ
また時間あるときに来ますので次回作楽しみにしてます!

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カナダ人色々とすげぇ…(汗)

そして、外国でこっくりさんをやるとしても日本語分からないだろうに、来るのかな?
宵闇さん、そんな方々と友達で居られるのは尊敬します(笑)
まぁ、韓国人、カナダ人全ての方がそうでないにしろ、そのような方が多い気がしました。

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りこさん
ロビンM子さん

最後までお読み頂き、また怖いを付けてくださり大変ありがとうございます!

ありのままの実話を語っているのですが、完全にギャグになってしまいました(笑)

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裂久夜さん

このお話もお読み頂き、またコメントと怖いまで大変ありがとうございます!

たまたま友達のカナダ人がお茶目すぎただけで、普通の人の方が多いと思いますので良いイメージに転換してください!
こっくりさんというより、呪いの儀式に近そうですよね(>_

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沙羅さん

今回もお読み頂き、また怖いを付けてくださり大変ありがとうございます!

恐ろしやカナダ人(>_

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カナダ人の恐ろしさに1P(笑)

またまた爆笑してしまいました(^_^;)))
アロマキャンドルに、めっさ反応してしまいました!

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