短編2
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白い子

これはある病院であったらしい話し。

「aさーん、夜の見回りいきましょう」

「はーい、わかりました。」

そんな風にいつもの会話があった。

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病院は夜でも眠らない。患者さん達の見回りなど、夜でもする事はたくさんあるのだ。

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「じゃあ、次は5階の部屋ね。」

「重症の人が多いから気をつけなきゃね」

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5階の巡回も終盤に差し掛かり、ある部屋のドアを開ける。

この部屋は特に重症の人が多い。

そっと中に入る。

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「あらっ?あそこのベッド。何か白い物がひらひらしてる」

「ウソでしょ。私見えない」

「本当だって。ほら」

「見えないよ、やっぱり」

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何かを見たaさんは目を凝らしてそのひらひらを見る。

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「あれ、ちっちゃい子供が踊ってるんだ。どこかの病棟から抜け出してきちゃったのかな?」

「ちょっと、良い加減にして。そんな事で時間取ってどうするの」

「あそこのおばあちゃん、子供が好きだし、どこかの部屋からきちゃっただけかな。でも、一応、連れ戻さなきゃね」

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しびれを切らしたbさん。

「私、もう上の階に行くから。勝手にして」

「もう。終わったらすぐに行くからね」

上の階へと行ってしまった。

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結局、aさんが来たのはだいぶ経ってからだった。

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「あの子、結局どこの子か分かったの?

「いや、わからなかった、というかいなくなっちゃった」

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翌朝「その」ベッドのおばあちゃんが亡くなられた。

「良い人だったのにねぇ」

「本当にね。」

「そういえばさ、あのおばあちゃん、数日前からすごく楽しそうだったの」

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「なんで?」

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白い服を着たちっちゃい子供がさ、踊りながら「あっちで遊ぼう」てずっと誘ってきたんだってさ。

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さて、あっちとはどこなのか。

Concrete
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>>あんみつ姫さん
初めまして。コメントありがとうございます!
そうなんですか…。定説だったとは知りませんでした…。

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>>仲間さん
コメントありがとうございます!でも、実際にあったら…。嫌ですよね…。

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ネタバレ注意
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初めまして♪

病院でありそうな話で楽しめました(*´ω`*)

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