先日、他の方の投稿を見て、思い出した話しを1つ…
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学生時代、その日の講義を終えた俺は広島駅に向かっていた…
バイトの面接を受けるため…
指定された時間にはまだ余裕がある…
少し早めに学校を出たからだ。
これから、面接場所に行く前に履歴書の証明写真を撮らなければならない。
学校のロビーにも、証明写真を撮る機械はある。
最初はそこで撮影してから行くつもりだった…
しかし、今日に限って
《調整中!》
の貼り紙…
別棟にもあるんだが、
(どうせ、駅に向かうんだ。途中で写せばいいや)
と考え、バイクで駅に向かってるってわけだ…
途中、何ヵ所か証明写真の機械を見かけた…
だけど、何故か誰かが使用していたり、バイクを停めるスペースが無かったりで断念…
(こんなこともあるんだな…)
そんなことを考えているうちに駅のすぐ近くまで来てしまった…
使用中の写真機の所で順番を待たなかった理由…
それは、ここにも写真機の有るのを知っていたから。
駅近くの、ショッピングセンターの入り口。
ここなら、駐輪スペースはいくらでもあるし、面接場所まで、徒歩数分。
面接受けるビルにも駐輪場はあるんだけど、まだ時間も早いし、少しここで時間を潰して向かえばいい。
そんな事を考えながら、写真機の設置された場所につく…
カーテンの下から、足がみえる…
(ここも使用中か…)
とりあえず、トイレへ…
帰ってくると、カーテンは閉まっていたけど、人の気配はない。
(使用後にご丁寧にカーテン閉めて行ったンか?)
少し疑問に思いながらも、
(まぁ、そんなこともあるわな)
なんて思いながら、カーテンを開ける…
シャ〰ッ!
・・・
・・・
なんかヤバそう…
中から冷たい風が流れてて来た気がした…
とりあえず、中の丸椅子を回して高さを合わせる。
腰をかける…
寒い…
季節は秋…
真夏ではないが、外の気温は暑いくらいだったはず…
しかもバイクで来たから、ジャケットを来てるのに…
色々と不審に思いながら、手順に従い写真を撮る…
視界の片隅で何かが動く…
俺の左足の先の方…
写った写真は下を向く俺…
足下に何も無いのを確認して撮り直す…
次の写真見て、愕然とした…
(誰だよ、コイツ…)
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そこには、顔全体に火傷をおったような姿の男が写っていた…
入り口横の鏡で自分の顔を確認する…
(俺だよな…)
当たり前のようにいつも見慣れた自分の顔が写ってる…
もう一度、写真を確認する…
(俺の顔だ… でも…)
写ってるのは確かに俺の顔だった…
だけど、火傷だらけ…
かろうじて、自分の顔だとわかるくらい…
気味が悪くなり、写真機を出て駅に向かう…
駅の中にある写真機で撮り直す…
(いつもの顔だ…)
そこにはいつもの自分の顔が写っていた…
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何故、あんな写真が撮れたのかわからない…
未来の何かを暗示した写真なのか…?
それとも、広島って土地柄もあって何者かが重なって写ったのか…?
あれから、かなりの年月が経った…
いまだに、顔に火傷をおったり、ケガをしたりしたことはない…
作者烏賊サマ師
すっかり忘れてた出来事を思い出しました(^_^;)
お金をどうしたのか? その辺の細かいことは思い出せません。
当時の機械に撮り直しの機能ってあったかなぁ?
ただ、ホントに気味の悪い思いをしたことを思い出しました。
しかもこのバイト、飲食店だったんですが、一月もしないうちに店長とケンカしてその場で
『おぅ!辞めたるわ〰!』
って辞めたのはよく覚えてます。