その子は保育園には、居ない
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「これ、僕のお姉さんも好きなんだって~」
そんな一言から、始まった
私「お姉さん?保育園の?」
息子「ううん、違うよ!」
保育園以外、年上の子との交流はない。少し疑問を持ちつつ話に付き合うことにした
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《お姉さん》は小学校(小学生と言いたい)でね、英語勉強してたんだって♪
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この「・・・だって」という過去形に違和感を感じつつも
子供だしと、そのまま続ける
「保育園から、小学校に行った子なんだ!」
と、結びつけるが・・・
「違うよ、もっと大きいもん」
と、否定されてしまった。頭の中は「?」でいっぱいだ…
いつも、何をしているのかと訪ねると
「あのね、お話したり…絵も教えてくれるし。抱っこしてくれるしね~お歌も教えてくれる♪」
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ここまでくると、もはや「へ~」としか言えず会話が終わる。これ以上、聞いちゃいけない気がして…
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ただ、一度踏み込んだことがある
「どんな人なの?」
聞くと、息子はとても嬉しそうだ…
「ん~…シャツと、ズボンと、髪の毛が忍者!」
(後頭部にグーを作ったのでポニーテールを言いたいらしい)
「あ、でもおズボン汚れてる~」
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踏み込む前の会話は、何度聞いてもいつも同じ答え
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そして、私自らトドメを刺してしまった…
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「いつも、どこで遊べるの?」
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少し、キョトンとした顔をして息子の目線は一瞬私のやや後ろにいった
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「いつもいるよ」
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・・・以来、息子から《お姉さん》の話が出ない限り触れてはいない
《終》
作者トド
お読み頂きありがとうございます!
リクエストにお答えしてみました(笑)
子供の話を纏めたので少々読みづらい点もあるかと思います…
書いていて、向き合っている気がして恐ろしい~(笑)
《お兄さん編》も書く予定です(^_^;)