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そこにいる…《お姉さん編》

短編2
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そこにいる…《お姉さん編》

その子は保育園には、居ない

「これ、僕のお姉さんも好きなんだって~」

そんな一言から、始まった

私「お姉さん?保育園の?」

息子「ううん、違うよ!」

保育園以外、年上の子との交流はない。少し疑問を持ちつつ話に付き合うことにした

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《お姉さん》は小学校(小学生と言いたい)でね、英語勉強してたんだって♪

この「・・・だって」という過去形に違和感を感じつつも

子供だしと、そのまま続ける

「保育園から、小学校に行った子なんだ!」

と、結びつけるが・・・

「違うよ、もっと大きいもん」

と、否定されてしまった。頭の中は「?」でいっぱいだ…

いつも、何をしているのかと訪ねると

「あのね、お話したり…絵も教えてくれるし。抱っこしてくれるしね~お歌も教えてくれる♪」

ここまでくると、もはや「へ~」としか言えず会話が終わる。これ以上、聞いちゃいけない気がして…

ただ、一度踏み込んだことがある

「どんな人なの?」

聞くと、息子はとても嬉しそうだ…

「ん~…シャツと、ズボンと、髪の毛が忍者!」

(後頭部にグーを作ったのでポニーテールを言いたいらしい)

「あ、でもおズボン汚れてる~」

踏み込む前の会話は、何度聞いてもいつも同じ答え

そして、私自らトドメを刺してしまった…

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「いつも、どこで遊べるの?」

少し、キョトンとした顔をして息子の目線は一瞬私のやや後ろにいった

「いつもいるよ」

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・・・以来、息子から《お姉さん》の話が出ない限り触れてはいない

《終》

Concrete
コメント怖い
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いやぁ、やっぱり子供のソレは、純粋に怖い!
悪意とか、ビビらせようとか、まだないお年頃でしょう?
トドさん、すみません。ソレは、真実です!
(なんちゃって…私の場合は、悪意ですね(*^.^*))
お兄さん編も楽しみです!

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