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長編9
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夢か現か。

怖話に訪れていらっしゃる皆様、初めまして。まめのすけ。と申します。

私は小さい頃からホラーをこよなく愛する子どもであり、大人になった今もホラーへの愛情はひとしきりです。ホラーをおかずにご飯が食べられるくらい。

ホラーが好きだと言うと、必ずしも聞かれるのが「霊感あるの?」。残念ながら、私には霊感のれの字も持ち合わせておらず、心霊体験をしたとか、憑依体験をしたとか、そういった奇々怪々な出来事には遭遇しておりません。家族や友人にも霊感を持つ人間はおらず、職場の先輩と行きつけの美容院にいらっしゃる店員さんが、唯一、知り合いの中で霊感があるそうで、色々と体験談を聞くのですが・・・・・・如何せん、私にはそういった能力はなく、ただの凡人に過ぎません。

私の友人達に至っては、霊感云々というより、ホラーのほの字を出してくれるなという大のホラー嫌いばかりで。少しでもホラーの話題を出そうものなら止めてくれと懇願されます。なので、友人と一緒にいるときはそういった話をしないよう心掛けていますが。いつでしたか、一昨年の夏くらい、でしたか。ホラー嫌いな友人と会っている時、彼女がふと話してくれた体験談があります。

どうしてホラー嫌いな彼女がそんな話を私にしてくれたのか・・・・・・別にホラーに関する話などしていたわけではありません。先述した通り、彼女はホラーが嫌いですしね。ふと思い出したからなのか、はたまた別の意図があったのかは分かりませんが、私もふと思い出しましたので、こうしてキーボートに指を滑らせている次第です。

僭越ながら、このサイトをご利用になられている方のご意見をお聞きしたく思います。彼女が話した内容について、似たような体験をされた方、または似たような体験を聞いた方、それ以外でも何でも構いません。私にはそういった体験談をしたことがなければ、解決策も知り得ていないのです。ただの夢と笑うべきなのか、現(うつつ)の現象として重きを置くか____それさえ分からない。皆様の貴重なご意見を頂戴したく、この場をお借りしてお願い申し上げます。

・・・・・・前置きが長くなりましたが、本題に入らせて頂きたいと思います。彼女のことは加奈子(仮名)とさせて頂きます。お目汚しですが、興味があればお読み下さい。

○○○

「ついこの間のことなんだけど。私、怖い夢見たの」

加奈子がそう切り出したのは、とある店に立ち寄った時のことでした。2人でアイスティーを注文し、世間話や仕事、恋愛話などに話を咲かせていた時に、加奈子は急に言いました。藪から棒の例えがあるように、今までの会話を引っくり返すような話題のチョイスに、私はややどきりとしました。しかし、加奈子は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている私など置いてきぼりで、

「夜、寝てた時のことなんだけどね」

加奈子は実家暮らしをしており、父、母、加奈子、妹の4人家族です。当時、彼女は地元で有名なお蕎麦屋さんで働いており、主な業務内容と言えば調理でした。あくる日もあくる日も立ちっ放し、冷房が効かない狭い厨房であくせく天麩羅を揚げる作業を繰り返していました。夏の厨房は灼熱地獄にも勝るとは加奈子の言葉です。仕事が終わる頃には腕は重たく足腰はガクガクと、疲れ切っていました。稀にですがマナーの悪いお客やクレーマーなどの相手をしなくてはならず、そうなると心身ともにグッタリなのだとか。その日も疲れて早々に帰宅し、夕食もろくに食べす、シャワーだけ浴びてベットに潜り込みました。

疲れているはずなのに、まどろむきりで深い眠りが訪れず、何度か寝返りを打ちました。暑いので網戸にしている窓際からは、湿ったような、それでいて僅かに涼しいような曖昧な風が入り込み、ブランケットが肌に吸い付いて、それもまた気持ちが悪い。額の汗を拭い、もう1度シャワーを浴びてすっきりしようかとそんなことを思っていた時でした。

ぼんやりと目を覚ますと、自室の入り口付近に誰かが立っているのが見えたそうです。しかし、暗いので誰だか分からない。見間違いかと思って瞬きをすると、やはりそうではなく、人影は確かにそこにありました。目が慣れてくるにつれ、どうやらその人影は、こちらに背を向けて立っていることが分かりました。

「・・・・・・何、○○?部屋に入る時はノックくらいしてよね」

最初は妹だと思い、そう声を掛けたのですが返答はなく。では、母親かと思って声を掛けようとした瞬間、人影は一瞬にして彼女の近くまで来ていたのだそうです。目が慣れてくると、それは妹でも母親でもないことは明らかでした。確かに女性なのですが、髪の毛を結った着物姿の女性だったからです。驚いて目を見張ると、女性はくるりと振り向き、加奈子の肩を掴んでがくがくと乱暴に揺さぶりました。

「痛っ・・・・・・、何すんのっ、止めてよ離して!」

女性は顔面蒼白で、首には汗のため濡れたおくれ毛がへばり付いていました。細面で口元に黒子があり、どこかで見たような顔でした。しかし、そんなことを考える余裕はありませんでした。女性とは思えないほどの強い力で肩を掴まれ、加奈子は痛みのあまり振りほどこうとしますが、びくともしません。女性は何か訴えているのか口をパクパクさせていますが、何を言いたいのか全く聞き取れず、ただ加奈子の肩を揺さぶるばかり。5分程そんなことが続き、突然女性がびくっと肩を震わせ、硬直しました。そろりそろりと女性は後ろを振り向きます。

そこには、侍風(?)な男性がいました。手には大振りな日本刀を携えています。女性は声こそ聞こえないものの、うわっと体を仰け反らせ、へなへなとベットの脇にしゃがみ込みました。侍風の男は歯をギリリと食い縛り、憤怒の表情を浮かべていたそうです。しばらく両者共に睨み合いが続き、加奈子は驚きのあまり、ただ呆然としていました。やだて睨み合いには終止符が打たれ、男は刀を振りかざし、女性目掛けて迫ってきました。

女性は恐怖に顔を歪ませ、着物の裾が乱れることもお構いなく、逃げ出しました。その後をすかざず男が追います。猫が鼠を追い立てるが如く、8畳ほどの空間を2人はぐるぐると回ります。女性は何故か加奈子の自室からは逃げ出そうとはせず、ずっと部屋の中だけを逃げ回っていました。ベットに上がったと思ったら壁をよじ登り、何と天井を四つん這いで這うように逃げ、男もまたそれを追って天井へ____人間になせる技とは思えない、芸風と呼べるような有様に、加奈子に為す術はありません。追いつ追われつを繰り返す2人をぼんやりと見つめていました。

この時、加奈子が思った以上に冷静でいられたのは、頭の片隅で「これは夢だ」と考えていたからだそうです。確かに夜中に着物姿の女性が現れて、侍風の男と追い掛けっこをしているなんて、現実には起こり難い出来事です。変な夢を見ているものだ、いつまで続くのだろう・・・・・・加奈子がそんなことを危惧していると、ようやく事態はエンディングへと差し掛かりました。

男はついに女性の後ろ襟を捕まえ、頭を床に押し付けました。その上から体重を掛けるように左膝で女性の背中を押え、大きく刀を振り被ります。女性は何やら叫んで両手をばたばたさせていましたが、やはり声は聞こえません。ドラマのワンシーンのような光景に、加奈子はうっと息を呑みました。刀は容赦なく振り下ろされ、女性の首は跳ねられました。ブシャーッと噴水のように鮮血が吹き上げ、加奈子の頬やベット、ブランケットにもぴちゃりと血飛沫が飛び散ってきたそうです。部屋の床は血に塗れ、鉄錆のような生臭い異臭が鼻をつきました。

「っ、おえ・・・・・・」

夢であるはずなのに、臭いは何故かリアルでした。咽せ返るような悪臭に、喉に酸っぱい胃液が込み上げ、加奈子は口元を押えました。男はというと、荒い息をゼイゼイと吐きながらニヤリと笑って立ち上がり、刀の血を払う仕草をしてスーッと消えました。ですが、首を跳ねられた女性は消えることはなく(一緒に消えてくれたら良かったのにと加奈子はブツブツ言っていましたが)、ごろりと首は転がっており、胴体も残っていました。

「・・・ぅぉっ、ううぅ、ぅぉうおっ、ぉぉぉぉぉぉ、」

斬られたはずの首が、声を出しました。見れば血反吐を吐きながら、女性の生首は真っ直ぐ加奈子に向けられていたそうです。それどころが、ずりっ・・・ずりっ・・・と、横向きに転がっていた首がまるで立ち上がろうとするが如く、動いていたのです。縦向きになった首はぶほっと血反吐を吐くと、加奈子に向かって一言、

「く、り、か、え、す」

そう呟いてスーッと消えたそうです。加奈子は気を失いました。

「で、朝になって目が覚めたら生首もなければ部屋の中も血塗れになってなくて。もしやと思って、鏡で確認したけど、肩にも手形が残ってましたとかそんなことはなくて。妙にリアルな夢だったなあ、なんて思ってたんだけど・・・・・・」

加奈子はそこで肩を竦めると、アイスティーを啜りました。加奈子の言い方からして、この夢の話には続きがあるようでしたので、私は敢えて何も言わず、アイスティーを口に含んで、喉を潤しました。店内では他の客人が笑いながら談笑する声が聞こえてきます。

「・・・・・・あの女の人、どこかで見たことがあるって言ったでしょ。あれ、私だったんだよね」

一瞬、店内が静寂に包まれたような気がしました。

加奈子の部屋に現れた髪を結い、着物姿の女性。その時にどうして気付かなかったのかは不明ですが、あれはまさしく加奈子自身の顔だったそうです。私は加奈子の口元にある黒子を見つめました。幾ら夢とはいえ、自分と同じ顔を持つ女性が首を斬られて殺されたというのは、後味が悪いものがあります。ですが、ここで私まで怖気づいていては更に加奈子を不安にさせてしまうと思い、気分を払拭するように努めて明るく言いました。

「加奈子、もうすぐ結婚するからじゃない?マリッジブルーってよく言うじゃない。結婚前って色々なことが不安になるものらしいよ。だからそんな変な夢を見たんだよ。気にすることないって」

加奈子は次の年、2年付き合った彼と結婚する予定でいました。まさに今は結婚式の準備で明け暮れていて、たまの休みは式場巡りとウエディングドレス選びなどで忙しいと聞いていました。その疲れもあるんだよと笑う私に対し、加奈子はストローを意味なくかき回しながら、ぽつりとこんなことを言ったのです。

「夢の中に出てきた侍風の男、いたでしょ。あの人____彼の顔してた」

・・・・・・流石に凍り付きました。彼女のから紹介されたことがあり、何度か面識があります。物腰柔らかで優しそうな男性でした。以前、彼からCDを焼いて頂いたり、パスタ屋さんで偶然会った時には声を掛けて頂いたり。真面目なサラリーマンであり、仕事帰りでもなるべく一緒にいたいからと加奈子を車で迎えに来ていたりと、落ち度のない紳士的な方です。

夢の中とはいえ、自分と同じ顔をした女性が、付き合っている彼と同じ顔をした男に殺された。偶然といえば偶然なのでしょうが、何とも嫌な偶然の一致です。加奈子も勿論そうですし、彼のことを知っている私もショッキングな内容でした。

その時、私はあっと思いました。夢の中で首を斬られた女性。加奈子と同じ顔をした女性。その生首が最期に加奈子に対して言ったあの言葉。

「く、り、か、え、す」

・・・・・・これらは本当に偶然の一致、なのでしょうか。幾らマリッジブルーとはいえ、こうも都合よく夢の中の登場人物が重なるでしょうか。あの最期の一言には、一体どんな意味があるのでしょうか。深く考えると鳩尾の辺りがキリリと痛み、私は思わず体を丸めました。

店内はやがてさきほどと同じように客人達の談笑が聞こえてきました。クーラーの冷気によるものではない寒気に、うなじがぞわぞわとし、やたらに口腔内が乾きます。私は一気にアイスティーを飲み干し、若干咽せることになりました。加奈子はそんな私を知ってか知らずか、カラカラとストローで残った氷を突いていました。

やがて加奈子は苦笑し、「彼との結婚、止めたほうがいいのかなあ・・・・・・」とまるで独り言のように呟きました。私はその言葉に対し、何も言うことが出来ませんでした。

○○○

以上が私の友人、加奈子による体験談です。最後に1つ付け加えておきますと、諸事情あり、加奈子は結婚を取り止めました。それはこの夢の内容とは因果関係はないということだけ記載させて頂きます。

皆様はどうお考えになりますか。

これは夢でしょうか、それとも____現なのでしょうか。

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まめのすけ。様、お久しぶりです。
読むのが遅くなり、今頃のコメントで申し訳ありません…
いつものまめのすけ。さんの作品タッチっぽくなく、しかし、それでも尚惹き付けるお話しでした。
ゼロ感の私が読み終えたところで、何のアドバイスも出来やしないのに…と思いつつ、ぐんぐん読んでしまいました。
何が正解で、何が幸せな選択だったのか、私などには解りかねますが…破談になったと聞いた時、何故かホッとしました。
相変わらず、中身がうっすいコメントでごめんなさい。

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あんみつ姫さん、コメントありがとうございます。

逆夢、ですか。なるほど、それはまた新しい見解で目から鱗が落ちました。そういえば、大金を拾う夢を見た人間が、現実では財布を落とした、なんていう話を聞いたことがあります。いいことが
夢に反映された場合は現実では悪いことが、逆に悪いことが夢に反映された場合は現実ではいいことが、そういった関連性があるのかもしれないですね。

アメリカの犯罪捜査では、割と心霊的な力に頼るケースは多いですね。超能力者が被害者の霊と交信したり、犯人の霊的?な痕跡を追跡したり。夢を見て犯人を捕まえるというケースは初めて聞きました。そこそこの実績があるというのならば、それは超人的なことですね。日本では信じられない話です。日本の警察というのは、心霊的な捜査を信用してはおらず、現実のみを見据える職業ですから。

昭和の始め、でしょうか。1人の女性が殺人未遂の罪で逮捕されました。女性は妻ある男性と恋仲に陥り、男性を独占したいという要求から、男性の妻を殺害しようと目論み、夜な夜な丑の刻参りを行ったそうです。それに気付いた妻が警察に通報、女性は殺人未遂の現行犯で捕まりました。しかし、その後の裁判では無罪釈放という判決が。呪いによる殺人は日本の法律が認めていなかったからだそうです。呪いというものに対し、科学的な根拠がなければ立証出来ないということですね。このように、日本の警察、日本の法律というのは、心霊的な現象に関しては一切否定的であることが窺えます。あくまでも現実的と言うべきか視野が狭いと言うべきかは分かりませんが・・・・・・。

加奈子は今のところ、何の被害もなく、極めて健全に元気に生活しております。別れた当初は、夢云々というよりも失恋の痛手に打ちひしがれておりましたが、吹っ切れたようで。次の恋を見つけるべくしております。女性は逞しいものですね。

あんみつ姫さんの周囲にいらっしゃる方は、とても明るくて朗らかな方が多いのですね。ギャップがある人間は素敵です。ふと、そのギャップが垣間見えた時など、萌えます。キュンとします。あんみつ姫さんの優しい人となりが周囲の人間を呼ぶのですね。

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鏡水花さん、コメントありがとうございます。

私もあまり占いですとか、心理テストの類は信じないほうです(笑)。何をどういった答えを用意しても、みんな当て嵌まるような気がして・・・・・・。A、B、Ⅽ、Ⅾの4択のうち、どれを選択しても、当たり障りのないというか、決定打の言葉がないため、あまり重きを置きません。参考程度に考えることはありますが。

よく当たる占い師というのは興味深いですね。質の悪い占い師の方は、魔除けと称して壺や御札、水晶などを購入するよう勧めてくると聞いたので。それが本当に功を為して、災いから身を守ってくれるのであれば、文句はありません。ただ、莫大な金額の割に効能がないということが多々あるようなので、占いにかこつけて商品を購入せよと命じられるのは、信用ならない証拠なのかもしれません。その反面、正当に占いの代金のみを請求し、アドバイスをしてくれるという占い師の方は信頼出来ますね。ただ、私も忘れっぽい上に面倒くさがりなところもあるため、アドバイスを守り切れる保証がないという体たらくです(笑)。

加奈子の婚約者ですが、私にはとても申し分ない方に見えましたが、やはり加奈子の見解は違いましたね。これは2人が別れてしばらくしてから加奈子から聞いたのですが、どうもお堅いと言いますか。ゆるゆるやわやわよりはお堅いほうが安心といえばそうなのですが、ご両親の言いつけを忠実に守る方らしくて。加奈子との約束より、ご両親との約束を優先されていて、そのことも加奈子の不満の1つだったようです。結婚生活は、言わば他人との共同生活になるわけで、少々の不平不満は口にしないほうが安定した生活を送れると聞いたことがあります。が、それは正論なのかもしれませんが、正論ほど守るに難しいことはないのかもしれません。言うは易く行うは難し。難しいところです。

女性はよりよい遺伝子を残そうとする本能が働くため、直感が冴えている、といった話を聞いたことがあります。男性を見る目は鋭い、ということですかね(笑)。今回のようなケースも似たようなもので、加奈子の本能的な直感が、今後の彼との生活に危険を察知した結果なのかもしれませんね。防衛本能、ということでしょうか。加奈子には男性を見る目があった、と思います。

貴重な御意見、感謝致します。、

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ロビンМ太郎・comさん、コメントありがとうございます。

先程のコメントを拝見していなくて申し訳ありません。それに失礼なことなど何もないです。私など部屋の隅に転がっている豆粒のような人間ですので、どうかお気遣いなさらないで下さい。私のほうこそ何か失礼な物言いがありましたら、「豆の癖に生意気な!」と罵って下さい(笑)。

虫の知らせ____これ、本当にありますよね。いえ、私は勘が鈍いのですが、不思議なことに厭な予感はよく当たります(笑)。その代わりいい予感が当たることはほぼありません。人間というものは無意識のうちに防衛本能が働くように出来ているのでしょうか。それで危険が回避出来るのであれば有難い話です。そういえば、加奈子も割と勘が働くほうかも。

勘が鋭い人間は、無意識のうちに何が自分にとってプラスとなるか、何がマイナスとなるのかを察知出来るのかもしれないですね。

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りこさん、コメントありがとうございます。

なるほど。確かに寝苦しかったりすると厭な夢を見ますね。私は独身ですので、マリッジブルーは分からないのですが、連日の揚げ物地獄には経験があり、あれはあれで悪夢に魘されそうです。

夢というものは、自分の記憶から呼び覚まされて映像として脳が処理しているという話を聞いたことがあります。逆を言えば、自分が知り得ていない事柄については夢に反映されないらしいです。私は最近、よく学生だった頃の夢を見ます。何故か明日がテストだというシチュエーションが非常に多く、半泣きになりながら英単語や数式の勉強をしている・・・・・・そこで目が覚めて、「嗚呼、夢か」と安堵することがしばしば。

なくしものをした日には、なくした物が意外な場所で見つかる、といった夢を見ますね。本当にその場所からなくしものが出てきたことなど1度としてないですが。

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にゃんさん、お気遣い感謝致します。

人の因果というものは実に不思議です。どんな出逢いにも意味があり、理由があるとはよく聞く言葉ではありますが、その通りなのだと感じます。加奈子と彼が出逢ったことも、裏を返せば強い力で引き付けられた結果なのかもしれないですね。それこそ前世からの縁・・・・・・なのかも。

私はうだつの上がらない社会人であり、凡人であり、暇人であり、特筆すべき特徴もない人間ではあるのですが。こうしてサイトを通じ、にゃんさんと出逢えたこと、とても嬉しく思います。読者様から頂くコメントは何より励みになります。私のほうこそ、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

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珍味さん、初めまして。コメントありがとうございます。

あの侍と着物姿の女性の関係につきましては、想像するしかなく、男女仲だったのか、或いは上下関係にあったのか、憎み合う者同士だったのかは推測するしかないですね。どういった理由があって侍は女性を殺害するに至ったのか____それすらも推測の域を出ないところが歯痒く思います。

鋭い観察眼、感嘆致しました。なるほど、手続きですか。お祓いのようなもの、ということでしょうか。間違っていたら申し訳ありません。七代祟るとか末代まで祟るなど、人の怨みというものは根深いですからね。然るべき処方を取らない限り、事態は解決したとは言えないのかもしれません。一時は難を逃れたとはいえ、第二第三の魔の手が忍び寄っているとも考えられますし、今後のことを考えますと、加奈子には御祓いを勧めるべきなのかもしれません。

加奈子から聞いた話をそのままに、少し臨場感をプラスして書き上げました。中編くらいに書き収めるつもりが長編になってしまい、上手くまとめることが出来ずに申し訳ありません。人伝に聞いた体験談を表記することは難しく、もっともっと精進せねばと思う次第です。

貴重な御意見、感謝致します。

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にゃんさん、コメントありがとうございます。

仰る通り、着物姿の女性は加奈子の前世だったのやもしれません。そういえば、とあるホラー映画では、輪廻転生をテーマにしたものがありましたが、それもまた結局は前世を繰り返すことになるという悲劇で幕を閉じたと記憶しています。だとしたら、どんな理由があれど結婚を雲散霧消に帰したのは正しかったのかもしれません。

救いと言えば、現在も尚、加奈子が生存し元気でいることです。今では違う職種に就き、忙しいながらも充実した日々を送っているので、私も安堵しております。彼女の防衛本能が自身に対しての身の危険を察知した結果だったのかもしれないですね。それを夢という分かりやすい形で伝えたかったのかもしれません。

今回のようなケースに至っては、悲劇が起きる前に解決されたのだと、信じたい。願わくば加奈子がこれから先も幸せであるようにと祈るばかりです。

貴重なご意見、感謝致します。

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