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お久しぶりです
ずいぶんと長い間
投稿を休んでいました
職場が変わり
住む所も変わり
やっと落ち着いたので
1つ
話を書かせていただきます
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今回は新しく変わった
その職場について
奇妙なことがあったので
それを書いていきます
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私のいる仕事は
物を壊す
といった方が
正しいかもしれません
そんな職場です
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色々な物がくる
食器や家具
人形におもちゃ
思い出の詰まった物や
元々が雑に扱っていたのであろう物
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ある日
事件が起きた
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ゴミが跳ねて
お客さんの車に当たり傷を付けた
実際には誰も見ていないが
ゴミが車に当たったらしい
全員を別の場所に集めて
誰がどこにいたかの
シュミレーションを行なった
車に当たったゴミを
誰かが拾って捨てたようだ
それも誰も見ていない
しかし
そんなことは私にとって
どうでもよかった
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その後に言った言葉が
私には引っかかった
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その現場には作業員は7人いて
実際に現場に出ている人数は
5人なのだが
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あと1人いた!
その人はどこ?
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周囲の同僚は
みんな顔には出さないが
呆れたような雰囲気になった
しかし
働き始めて二週間で
私はそれを見た
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最初はホントにひっそり
そしてうっすらと
徐々にハッキリと鮮明に
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それは視界の端から
徐々にゆっくりと
真正面に
見えるようになった
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私や他の作業員と同じように
そいつは
作業服を着ていて
ヘルメットをしている
顔は一度も見たことがないが
視界の端に突然現れる
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私も確かに見ているのだ
それも何度も
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場所はどこでも関係ない
いきなり現れて
何もせずに
歩いていたり
こっちをジッと見ていたり
何かするわけではない
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だが
そいつは確かに
その場所にいる
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だからなのか
私は
職場に仕事が終わってから
長い時間いたいとは思わない
周りの景色が夕焼けから
暗くなっていき
夜のとばりが降りてきて
あいつが
活発に動き回っているのが
分かるからだ
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あいつは暗がりが好きで
その施設の地下や
人の立ち入らない場所を好む
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自分1人で作業をしていると
周囲に誰もいないと
あいつは現れる
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あいつが何かをすることはない
そのはずである
私の考えすぎならそれで良い
もしかしたら
私はいつもいる
同僚達の他にも
もう1人
みんなが知らない同僚と
仕事をしてるのかもしれない
作者T-HIRO
物には思いが込もる
そんな物を壊しているのだから
何があってもおかしくない
上司はたまにそんなことを言いますが
もしかしたらホントにそうかもしれないですね
物は大事に扱っていかないと
いつか持ち主に仕返ししにくるかもしれませんよ?