怖い話(?)を山ほど書いているよもつですが、毎回申し上げている通り、霊感ゼロです。
しかし、最近になって、もしかしてアレがそうなのか、と疑問に思うことがあります。
高校生のころ、遊びで、仲の良い演劇部と文芸部の部員たちと、こっくりさんをやったんですよ。私は霊に関しては、半信半疑で、その時も誰かが動かしてるんだろ、くらいにしか思わなかった。
ところが、こっくりさんの返答の雲行きが怪しくなったあたりで、私の背中に何かが重くのしかかったようになって、息苦しくなって体が冷たくなって震えました。
驚いた友人たちによって、すぐに保健室に運ばれ、気が付くと、保健の先生が心配そうにのぞき込んでました。
まさかこっくりさんやってて、具合が悪くなったとは言えずに、寝不足ですと胡麻化しておきました。
その日を境に、臆病になってしまい、後ろから得体のしれない何かに追われているような気分になったり、人魂を見たりしました。
あと、誰も居なくなった校舎に、私と数人の友人、それと先生とで「君たちで最後だから帰りなさい」みたいな話をしている最中に、校舎のどこかから、女性の「キャー」という衣を裂くような悲鳴がしたんです。
「いま、女の人の悲鳴がしなかった?」
と言うと、友人に本気で怒られました。
そういうの冗談でもやめてよね!と。
確かに聞こえたんだけどなあ。
私は、そのころを振り返り、不安定だったのだろうな、と自分で片づけていたのです。
そして、この夏に、地方局の終戦の特集の番組で、私の母校が紹介され、母校も空襲に遭い、何人もの尊い命が失われたそうで、校庭の石碑が紹介されました。
「友愛」と書かれていたので、どこにでもある石碑だと思っていました。
もしかしたら、あの悲鳴は・・・。
私が声を聞いたのは、その石碑に面した、南校舎のほうだったんです。
そのころ、もしかしたら何かの波長が合ってたのかもしれませんね。
作者よもつひらさか