ここは何処なんだろう?親友の匠と二人心霊スポット巡りをしての帰り道。何時も通る高台を下って橋を渡っていた筈。なのに目の前には巨大な鳥居その下には黒い渦。
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頭を整理してみよう。品川のトンネルに行き、羽田空港により地元に帰る途中だったのに。
霧が良く発生する橋を渡った筈。
霧のため渡りきったのかもわからない。でも目の前には巨大な鳥居そして黒い渦。
車の側面に衝撃を感じ確認の為に車を降りたと同時に霧が晴れそれが出現した。
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匠と二人身の危険を感じ車の中に避難して様子を見たが兎に角嫌な感じしかしない。そして匠の逃げろ急げの声で急発進。Uターンなんて考える暇はなくバックで来た道を戻る。また霧が出て来て周囲は何も見えずそれでもアクセルを踏みながら走った。体感ではかなりの時間がたった気がした。パッと霧が晴れるとそこは橋を渡る前の高台を下るカーブでした。あわててフルブレーキ&サイドを思い切り引き車がガードレールに当たりましたが下に落ちないですみました。ただガードレールに当たった時の衝撃が鳥居の前で車にあった衝撃と同じように感じたんです。
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その数日後匠と二人何回もその鳥居を探しましたが再び見ることはありませんでした。ちなみにその場所は昔、死体が遺棄されていた場所でした。
その後私は何時も通りその道を通り仕事に行ってましたが、不思議な体験はしませんでした。しかし、関連性はあるのか解りませんが匠は事故にあい、イケメンな顔にフロントガラスが刺さりかなりの強面に……
結局何だったんだろう。と話して居ました。懐かしい思い出。
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だだ匠と二人で写した写真が…
車の前で二人で写したんだけど二人の身体が透けていて車が全て見える状態でした。その後匠とは連絡がとれないけど元気で居てくれる事を祈ります。
作者徹人
徹人です。匠とは小さな頃から小中高と同じ学校でした。高校は俺が辞めたから途中までだけど。その後もつるんでた数少ない親友なんです。もう15年以上前になるんだな~と思い書いて見ました。黒い渦と巨大な鳥居。未だに思う事がありますが私には理解出来ない物だったのだと思います。