【車】
高校生の時、夜中に寮を脱け出し缶ビールを飲みながら悪友の京介と下らない話をしながら海見に行こうと、堤防に続く一本道を歩いていると、辺りの温度が急激に下がり夏なのに鳥肌がたった。その道は舗装されてなく砂利道だった。
歩いていると轟音と共に1台の車が俺と京介に向かい凄いスピードで突っ込んで来るではないか!二人とも何とかギリギリかわしたがその車はブレーキもかけずにあり得ないスピードで堤防前のT字路を曲がって行った。
すれ違いざまに俺も京介も確かに見たんだ。
運転席には誰も乗って居なかったのと
トランクの所から出ている手招きする手を。
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【海岸】
その日も京介と一緒に寮を脱け出しその地区のお祭りに行き帰りは、海岸を歩いて帰ろうと言う話になり(まぁ夜だったので補導されないように)馬鹿話しながら歩いていると、前方に浴衣姿の女性を発見。若さゆえやはり声をかける(笑)でも直ぐにこれはダメだって感じた時には京介が
『お姉さん一緒に缶ビールでも飲まないかい?』
と声をかけた。するとその女性は
『今から子供の所に行くから』
と言った。京介は
『少し位付き合ってよ』
『一緒に遊ぼうよ』
など二流軟派師のようになっていた。
その時俺は女性の着ている服が浴衣ではなく
かなり古い着物だということに気がつき
その女性が急に怖くなった。
その女性は京介の言葉を無視してそのまま海に入って行き腰ぐらいまで海に入った所でスゥッと
消えてしまった。
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【開かずの鏡】
俺の母校はかなり古く木造校舎だった。ストーブも石炭ストーブだしトイレも和式のボットン。田舎だったから仕方無いと思うが体育館も木造だった。時代的にもう灯油ストーブが一般的だったし木造の学校の方が珍しかった。
その学校には体育館の入口入って直ぐ左右に固く閉じられた鏡があった。厳重に鎖に南京錠までかけてあった。いつの間にかあの鏡は異世界に通じていて鏡を見たものは行方不明になったり気が狂ったりしてるらしいと噂になっていた。
ある日体育館でヤンキー達の大喧嘩があり消火器を巻き散らした馬鹿のお陰で大掃除の監視させられる事に(涙)一応生徒会役員だったもので。
その時なぜか鏡の南京錠が外れていて中の鏡が見えてしまった。
今まで放置されていた筈なのに鏡は曇りはおろか汚れ1つ無く。凄く不思議な青色の光を発していた。
そして消火器を巻き散らした奴が鏡越しに見えると黒い霧のようなものが奴の体に入って行った。
その次の日から奴は学校には来なくなり行方がわからなくなっていた。その後無事に保護されたが行方不明の間の記憶が全くないと言っていた。
落ちが無くあまり怖くなくてごめんなさい。一応全て自分が経験したことです。
作者徹人
長く書けないから短編にしました。乱文許して(笑)
誤字脱字あるかも知れないですが
勘弁してください。