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中編3
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蜘蛛の糸

私は2日間同じ夢を見ていました。夢はいつも同じところで終わってしまうのですが、、、昨日、つまり今見た夢は違っていました。

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3日前、その日はいつものように仕事を終え、コンビニ弁当を買って家に帰ってきました。

部屋は1kでしたが、1人暮らしには十分の広さでした。

家具のほとんどは私がそこで暮らし始める際に調達しましたが、

部屋の照明は以前住んでいた人が残していった和風の古い蛍光灯タイプのものを使っています。

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一つ不可解なのが蛍光灯の紐が異常に長いことです。

後で切ってしまえばいいと思いながらもそのままにしてしまっているのです。

何故か紐を切ったり、まとめたりしてはいけない気がして・・・まぁ寝るときに横になりながら電気を消せるので別にいいのですが。

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話を元に戻しますが、3日前のその日の夜、コンビニ弁当を平らげて、疲れもあってかそのまま電気を消さずに寝てしまいました。

その日は夢を見ました。そこは地中の奥底のようで光もほとんど届かない暗闇です。

そこに一本の糸が上から光り輝きながら垂れてきました。

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その糸が下に落ちてくるにつれあたりも照らし出されます。

・・・・・・・・・ここは地獄だ、、、そう思いました。

そこは見渡す限り死体の山です、私の足元も誰のものともわからない眼球やら腸やらが散乱しています。

「早く、早く、早くあの糸をのぼって上に行かなければ・・・殺される」なぜかそう思いました。

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糸が手元までくると私は糸が切れないようにゆっくりと掴み、上にあがりはじめました。

すると死体だと思っていた人たちが動き始め、同じように糸を掴んで這い上ってきているではありませんか。。。

「早く、早く、早く上へ」糸をしっかりと掴み下に落ちないようにひたすら上へ、、、

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そして目の前に光の世界が広がり、あと少し!

shake

ここで私は脳みそをぶちまけ垂れ流している死体に足を掴まれ下に落とされるのです。

朝起きると、何故か電気は消えており、ひどく憔悴していました。そんな夢が2日も続きました。

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そしてつい先ほど見た夢は、脳みそのない頭の割れた死体に足を掴まれるところまでは同じですが、今回は下に落とされませんでした。

というのも私が死体の顔面をひたすら足蹴にして蹴落としたからです。

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死体はひたすら「止めてくれ、止めてくれ」と頼んでいましたが、私も必死だったんです!

なぜならすぐに他の死体達が迫ってきています。そして遂に光の先へ・・・

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shake

ゴッス!!!パーン!ガシャン!

私は猛烈な痛みとともに目を覚ましました。

どうやら部屋の照明が頭に落ちてきて直撃したようでした・・・蛍光灯も割れ、私の額からは血が流れていました。

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この3日間、2日目からは怖かったので照明をつけたまま寝ていました。

私は今まさにこう思っています。光の世界は照明の明かりで、私が糸だと思っていたものは、蛍光灯の紐であったのだと・・・

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私は夜な夜な蛍光灯の紐を掴んで引っ張っていたのでした。いや、しかし待てよ・・・ここで私はゾッとしました。

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では、頭の割れた死体は・・・

不気味な余韻を残しながらも傷の手当てをし投稿させていただきました。

蜘蛛の糸-完-

Concrete
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