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短編1
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青い女

これは私が小学生の時の話です。

当時私は宮崎県に住んでいました。

海も山もあり、自然豊かな場所で暮らしていた私はある日の夜、父に連れられ川に手長エビを取りに行きました。

ちなみに手長エビは川の浅瀬にいるエビです。

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川に着くと早速網を出して、エビ取りを始めました。

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どれくらい時間がたったでしょうか、ふと対岸を見ると何やら青く光る物体が目に入りました。

対岸は木々が覆った急斜面となっており、人がそこにいるのはおかしな場所です。

「未確認生物発見か!?」などと一人で震えながらも目を離せないでいると目が慣れてきたのか、ぼんやりとした青い光がどんどん輪郭を帯びてきました。

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・・・お婆さんです・・・青い光はお婆さんの顔でした。

木の陰から私たちを覗くように顔を出していたのです。

怖くなった私は父に言いました、

「青く光ったお婆さんがこっちを見てる。怖いから帰ろうよ!」

「バカなこと言ってんじゃないよ、、、あっ」

どうやら父も気づいたようでした。

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それからは一目散に父と車に乗り、エンジンをかけようとしたとき、、、、

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「えび、おいてけぇ」

とどこからか聞こえてきたのです。当然すぐに車を出発させました。

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今思えば、あれは川の神様だったのかもしれません。

エビは当然食べましたが・・・

青い女-完-

Concrete
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