「あ~ヤベ~」とうなだれるアリサ
「どうしたの?」と聞く友人エリに
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「今日の抜き打ちテスト!」
と、机に放りだされた答案用紙
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「8点ってあんた・・・・」
余りの点数に絶句するエリ
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と言うのもアリサの母親は熱心な教育ママで
アリサも小、中学とは抜群の成績を残す優等生だった。
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しかし有名進学校に入り
次元の違う天才達と授業していく内
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何でこんな事してるの?
何で親の言いなりになってんの?
何でこんなに苦しまなくちゃダメなの?
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といつしか勉強に対しても親に対しても憎むようになっていた。
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とは言っても根は真面目な女の子
やっぱり母親の事は怖いし後ろめたいし嘘もつけないし
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どうしよう?と悩んでるアリサに
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「燃やせば良いじゃん。」
と軽~いトーンで提案するエリ
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アリサ:「えっ?」
エリ:「だって抜き打ちじゃん!燃やせば絶体バレないよ(笑)」
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数日後
パチパチと燃える火を眺めながら
「勢いで燃やしちゃったけどバレないよね?」
と独り言を言ってる内にいつしか火も消え
目の前には燃えカスが・・・
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「8点?」
母:「やっぱり隠してたじゃん(怒)」
作者DQ
燃やされたのはアリサ